STEP 35 練習17回目 〜燃費計測〜

Release Date: 2007/09/22

■2007.9.15 ロードスターパーティレース第3戦

ガソリン残量絡みで波乱の結末となった第3戦のエンブレムクラス。上位争いを演じていた車両がレース終盤に突然の戦線離脱。そして2位でチェッカーを受けた車両に失格裁定。優勝者以外の順位が2つ繰り上がるというビックリの事態が発生しました。

戦線離脱の原因は給油忘れによる痛恨のガス欠、失格の原因は白熱したバトルで計算以上にガソリンを消費した結果の最低重量不足でした。

満タンで出走すればこのような問題は発生しませんが、ギリギリまで軽くして戦うのがレースですから仕方ないですね。


幻の暫定表彰式


■第3戦の燃費

下の表が第3戦の残量計算です。

一般道の燃費は市街地走行のデータ(12.0km/L)を使っています。しかし、レース当日は早朝の出発なので道路がガラガラ。

予選・決勝時の全開燃費は一年前に計測したデータ(3.6km/L)を使っています。給油量の計算がしやすいようにサーキット1周を2kmとして1周の消費量に換算(3.6km/L=0.56L/周)。さらに100ml未満を切り上げ(0.56L/周→0.6L/周)、パレードラップ等のゆっくり走る周回も全開時の燃費で計算しています。

[計算上のデータ]
  走行距離 燃費 消費 残量 備 考
自宅出発時 25.0L  
自宅〜サーキット 100km 12.0km/L 8.3L 16.7L 朝早いのでもっと燃費が良いはず
予選 10周 0.6L/周 6.0L 10.7L 全開時の燃費を1周の消費量に換算
燃料補給 10.0L 20.7L  
決勝 18周 0.6L/周 10.8L 9.9L 全開時の燃費を1周の消費量に換算

[基本データ]
全開時の燃費: 2km/周÷全開燃費3.6km/L=560ml/周≒0.6L/周
予選周回数: アウトラップ×1周+アタックラップ×8周+インラップ×1周=10周
決勝周回数: パレードラップ×1周+フォーメーションラップ×1周+レース×15周+インラップ×1周=18周

決勝終了後のガソリン残量が9.9リッターとなる計算ですが、前述のように余裕を持った基本データを使っていますので、11〜12リッターは残るハズでした。ところが決勝後のパドックで残量警告灯が点灯。ということは残量が10リッター。余裕分はどこへ?

図らずも余裕を持たせたハズの計算と現実が一致してしまいました。ということは全開時の燃費は0.6L/周=3.3km/L。決勝の激しい追走で燃料消費が増えたのでしょうか? それとも基本データに問題があるのでしょうか?


■最終戦へエントリー?

ところで最終戦ですが、クラブマンクラスはスプリントレース、エンブレムクラスは耐久レースとして開催されます。自分がやりたいのはスプリントレース。でもクラブマンクラスには戻れません。んじゃ最終戦は耐久レースをパスして、併催のサーキットトライアルでウップンを晴らそうかと企んでいたら、「そんなことしちゃイカン!」と周囲から教育的指導を頂戴しました。(笑)

で、今まで読みもしなかった耐久レースの規定に目を通してみると、1時間耐久だと思っていたレースは、タイムレースじゃなくて48周レースなんですね。そしてドライバー交代のために2回のピットインが義務付け。通常のエンブレムクラス決勝(15周)を、3名のドライバーで立て続けに3本戦うって考えればイイみたいです。

予選と第1ドライバーを担当できればスプリントと同じですね。なんかその気になってきました。NA6で人馬一体を楽しもうと予約しておいたレース翌週のY1枠は、48周の耐久レースに備えて、NCの燃費計測に変更です。


■2007.9.16 ブレーキパッドのローテーション

フロントのブレーキパッドは、第3戦を前に新品と交換しましたが、練習ではそれまで使っていた磨耗したパッドに戻します。

エンドレス製のパーティレース専用フロントブレーキパッドは、新品時の厚みが15ミリ(裏板:5.5ミリ、摩擦材:9.5ミリ)で、推奨交換時期が10ミリです。筑波サーキットを238周したフロントパッドの残量は、一番減っている左外側の外周が9ミリ、一番残っている右外側の内周が11ミリ。一番減っている部分は推奨交換時期を過ぎていますが、部分的に使える厚さの残ったパッドを捨てられるほど裕福ではありません。

NCで筑波サーキットを走行すると、全体的に左側のパッドの磨耗が異様に早く、外側のパッドは外周、内側のパッドは内周が多く磨耗します。これは左荷重でのブレーキングが3回なのに対して右荷重でのブレーキングが1回しかないことと、片押しピストンのキャリパーの構造上どーしようありません。まあ、コーナー進入前にブレーキングを終わらせれば左右の磨耗差はなくなりますけど…。

で、磨耗したパッドに戻すだけでは能がないので、ローテーションに再チャレンジです。実は11回目の練習の後にもローテーションにチャレンジしています。そのときは左右の組替え、さらに一番減っている部分と一番残っている部分が逆の組み合わせとなるように内側と外側まで組み替えました。結果はペダルストロークが増え、しかもタッチがグニャグニャで大失敗。

今回は左右だけの組替えです。これだと回転方向が逆になり、前後方向に磨耗差が生じますが、ストロークとタッチの変化も少なく、個人的には許容範囲です。


■2007.9.21 前日のメンテナンス

第3戦では40番のエンジンオイルを使ってみましたが、今回は30番に戻します。

選んだオイルはSUNOCO ULTRA SYNTHETIC 5W-30という100%化学合成の省燃費オイル。モデルチェンジ前の旧製品を格安でゲットです。

走行距離: 12,600km (累計635周)
エンジンオイル: SUNOCO ULTRA SYNTHETIC 5W-30 (新品)
ミッションオイル: Red Line MT-90 (75W-90) (累計43周)
デフオイル: WAKO'S 5120LSD (80W-120) (累計43周)
ブレーキフルード: WAKO'S DOT4 (エア抜きのみ)
ブレーキパッドF: エンドレス@左右ローテーション (累計238周)
ブレーキパッドR: エンドレス@ (累計281周)
タイヤL: AR99周→L119周→逆R78周→L43周 (累計339周)
タイヤR: @L105周→R172周→逆L20周→R124周 (累計421周)

なぜそんなオイルを? 現在使っているエンジンオイルはRed Lineの5W-30。一年前にラストラーダさんからリッター1,050円で大量に(40L)買い込んだオイルです。選定理由はエステルベースのオイルの中で実売価格が一番安かったから。でも今年に入ってから値上げが続き、今やリッター1,200円。


大量に購入した Red Line 5W-30 (全部カラです)

そこでもっと安い100%化学合成のオイルをネットオークションで検索。するとSUNOCOの最新省燃費オイル Svelt 5W-30が20リッター缶で¥14,400。リッター換算で720円です。でも20リッターも購入して使えなかったら最悪。

ポチッと押すのを悩んでいたら、偶然にも旧製品の処分セールに遭遇。オイルの神様がテストのチャンスを与えてくれたようです。旧製品のULTRA SYNTHETICに練習用として使えるくらいの性能があれば、その後継であるSveltを購入してもダイジョウブですよね?きっと。

なんかブレーキパッドにしてもエンジンオイルにしても貧乏モード炸裂。(笑)


SUNOCO ULTRA SYNTHETIC 5W-30

そしてガソリンスタンドでハイオクを満タン給油です。店員の違いで満タン量が変わると困るのでセルフスタンドを利用。給油が自動停止してからノズルをもう一握り。今回の満タン計測はこの感覚に統一です。


■2007.9.22 早朝の出撃

まずはレース当日と同じようにAM4:30に自宅を出発し、ガラガラの一般道の燃費を計測します。途中、本番の朝と同じように交差点で2回ほどスタート練習。(笑)


朝一のガレージ

筑波サーキットから一番近いと思われるセルフスタンドで満タン給油。昨日給油したスタンドからは108.1km。給油量は7.75リッターでした。ガラガラの一般道の燃費は13.95km/L。省燃費オイルの効果もあるのでしょうか?


■サーキット到着

満タン給油したガソリンスタンドからサーキットまでは9.1km。そしてコースインゲートとコースアウトゲートの中間にある7番ピットを確保します。この場所のピットから出撃すれば走行距離=周回数。まずはトリップメーターをリセットします。


7番ピット


■Y1枠でレースシミュレーション (8:00〜8:30)

※本日も一人で突撃したので走行中の画像がありません。

単なる全開燃費の計測ですので、何も考えずに全周回フルアタックです。空気圧は前回の予選時より若干低めに設定。

終盤で後ろをまったく見ていないゴルフGTにブロックを食らい、3周ほど1分14秒〜16秒台に落ち込みましたが、それ以外の周回は1分10秒前半〜11秒前半。ベストタイムは一週間前の予選タイムを若干上回っています。その時とはオイルの粘度と空気圧設定が違いますが、大きな要因はコンディションだと思われます。

[コンディション]
天候: 曇り
気温: 25.3℃
路面温度: 26℃

[走行データ]
周回数: 20
ベストタイム: 1'10.257 (3周目)
油温: 120℃
水温: 90℃

[タイヤデータ]
  空気圧(kg/cm2 表面温度(℃)
冷間
(走行前)
温間
(走行後)
冷間内側 冷間外側 温間内側 温間外側
FL 1.9 2.5 28 28 70 75
FR 2.0 2.5 27 28 62 65
RL 2.0 2.5 28 28 74 72
RR 2.1 2.5 29 29 66 60

さて走行中の画像がまったく無いので、サーキット側の発表と自前で測定しているコンディションデータの違いなんぞを比べてお茶を濁してみましょう。(笑)


サーキットの温度計


自前で測定した気温


サーキット発表の路面温度


自前で測定した路面温度

まずは気温。サーキットの温度計は路面から2mくらいのところに設置されています。そんなところの温度じゃダメでしょう。ってことで自前の測定は現実的な高さで路面から50cm。

で、路面温度。サーキット側が発表するのはコース上の温度ですがほぼ30分前。仮に30分間で5℃変わったら0.2秒くらいのタイム差が生じるかも。自前の測定は走行直前です。でもコース上じゃなくてパドックなんですよねぇ。

大事なことは同じ条件で採り続けること。だからどっちでもイイんです。このサイトのデータを参考にするときは、14回目の練習以降が自前の測定ですので注意してください。


■結果発表

20周の走行を終えて7番ピットに帰還し、トリップメーターを見ると46.1kmの表示。なんか距離が多い…。計測ラップが20周だからアウトラップとインラップを加えて22周。

46.1km÷22周=2.095km/周

実は筑波サーキットの公式発表では1周が2.045km。でもS字やダンロップ下を直線的に走行してるってことで、端数を切り捨てて1周2kmで計算してました。ところがNCのトリップメーターで計測すると1周2.095km。想定より100めーとるも長いぢゃありませんか!

1周で100mも違うってことは20周したら2kmです。1周分も違います。ダメじゃん基本データ。いや、待てよ。もしかして自分のライン取りって遠回りなわけ? トップとのタイム差ってこれ?

いずれにしても基本データは自車のトリップメーターに合わせるしかありません。

[今回のデータ]
  走行距離 消費 燃費 備 考
地元GS〜下妻GS 108.1km 7.75L 13.95km/L  
下妻GS〜TC2000 9.1km 0.65L 13.95km/L 走行後に下妻GSで満タン給油した14.46Lから逆算
全開走行(22周) 46.1km 13.16L 3.50km/L
TC2000〜下妻GS 9.1km 0.65L 13.95km/L
[基本データ]
全開時の燃費: 46.1km÷13.16L=3.5km/L
1周の消費量: 13.16L÷22周=598ml/周≒0.6L/周

余裕があると思っていた1周のガソリン消費量は、0.6リッター丁度だったんですね。大きな間違いは筑波サーキット1周の距離でした。ははは。


■エンドレスパッドの耐久性(第7回)

左右をローテーションして走行した結果です。

今回の
周回数
累計の
周回数
測定個所 走行前残量
(mm)
ローテーション 走行後残量
(mm)
磨耗量
(mm)
20 258 左フロント外側外周 9.0 右フロント外側外周 9.0
左フロント外側内周 10.0 右フロント外側内周 9.5 0.5
左フロント内側外周 9.5 右フロント内側外周 9.0 0.5
左フロント内側内周 9.0 右フロント内側内周 9.0
右フロント外側外周 10.5 左フロント外側外周 10.0 0.5
右フロント外側内周 11.0 左フロント外側内周 11.0
右フロント内側外周 10.0 左フロント内側外周 10.0
右フロント内側内周 10.0 左フロント内側内周 9.5 0.5

新品パッドの厚み: 15mm、推奨交換時期: 10mm

本気で攻めたのに、磨耗があまり進んでいません。あと2〜3本イケそうです。


■第4戦の耐久レースにオファーを出したドライバー

さて第4戦の耐久レースですが、2回のピットインが義務付けということは、自分以外に2名のドライバーを調達するのがベストでしょう。PROJECT ONE RACING内の公式戦経験者は自分を含めてちょうど3名。早速残りの2名にオファーです。

一人目はVW Lupo GTI Cupを戦ったくらもちさん。現在はシリーズ終了のため、各地のサーキットトライアルに出没中。FISCO NS-B1クラスのコースレコードホルダーです。


VW Lupo GTI カップカー

二人目はパーティレース RX-8マスターズクラスに参戦中のねもとさん。今シーズンの開幕戦では出走3戦目にして4位入賞の実力。


パーティレース仕様 RX-8

まだエントリー決定ではありませんが、かなりの確立で実現すると思われます。2名ともNゼロのスペシャリスト。実現すると面白いんですけどね。

まずは10月6日(土)のファミ走枠でくらもちさんがNCを試乗の予定です。

価格に関する記述はリリース当時の内容です。現在とは異なる場合がありますのでご注意ください。



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