とうとう開幕戦まで一ヶ月を切ってしまいました。今回は初めてセッティングの変更にトライです。方向性が正しいかどうかは分かりません。(笑)
フロントタイヤの接地感のなさを改善したくて、少し柔らかいスプリングへ交換。車重に対してバネレートが高すぎる気がしたので、ロールさせる方向への変更です。そしてストロークを稼ぐために、車高を5mmアップ。
車高は地面からフェンダーまでの高さを測定しています。
測定方法
最近購入したアライメントゲージでフロントホイールのトーを測定したら左右とも+0.2度のトーインでした。車高を5mm上げて測定しなおしたら−0.5度のトーアウトに変化。最終コーナーでのプッシュアンダーを消すためにトーアウトを試したかったので結果オーライ。コーナーイン側のタイヤが今までより曲がる方向に引っ張ってくれるんじゃないだろいうか?(←想像) でもLSD付いてないからダメかも。
次は跳ねまくるリアの改善。バンプラバーの底付き? とりあえずストロークを計ります。リアダンパーにスポンジを巻いて走り回ります。
スポンジをタイラップで軽く固定
スポンジが動いた距離=ストロークとなります。結果は15mm。もともと前オーナーによって切除されていたバンプラバーをさらに3mm切除します。残りの突出量は10mm。この辺が限界かも。
もう一度走り回って再測定。結果は18mm。跳ねが随分収まりました。やはり底付きしているようです。
ストロークは15mmから18mmへ
最後は車高調整によってずれたスラストアングルの修正。Keiのリアサスペンションは、車高変化でボディと車軸の中心線にズレを生じます。
画像では分かりにくいのですが、ボディとホイールの隙間は左側が10mm、右側が13mmでした。ボディの中心線に対して車軸の中心線が左側へずれています。
スラストアングルのズレ
中心線のズレは、ラテラルロッドの長さを変えて修正します。左右のナットを緩めて中央部を回します。右側は逆ねじなので注意が必要。
ラテラルロッドの調整ねじ
実はステアリングをモモの35φに戻しました。Kei Sport CUPの車両規定では「変更が許される」としか記載されてないんですが、JAF国内車両規則に「外径350mm以上」という記載があります。レース前の車検で無用のトラブルを避けるために、とりあえず交換。(小心者)
ためしに公道を走ってみると、接地感がチョットだけ良くなってるかも。でもコーナリング中にタイヤが鳴くようになってる...。何で?
2003.2.27 | 筑波サーキット 天候:快晴 気温:10℃(たぶん) |
13:00〜13:30 14:00〜14:30 |
1周目で1'20.471を記録。インにもつきやすいし、20〜21秒のラップなら前回より乗りやすい感じ。ところが攻め込んでいくと、アウト側の左フロントタイヤが削れて行くような感触。ダンロップブリッジ手前の右コーナーがアンダーステアでつらい。最終コーナーの進入は、挙動が穏やかになりましたが、オーバーステアが強くなっています。ロールも大きめ。ベストラップは1'19.578。気温が高いせいなのか、セッティングの変更のせいなのか、前回のベストの0.1秒落ち。
しかも右リアの空気圧が上がらない???。
最終コーナーの進入
前回よりコーナー進入が良くなっているので、立ち上がり重視のラインを練習。でもタイムは19秒後半から20秒後半。今回はタイヤのタレも感じます。走行時間の後半は、立ち上がりのプッシュアンダーが悪化。
1ヘアピンの進入はいい感じ
ここからがプッシュアンダー
終了間際の走行では、最終コーナーのアペックス付近から左フロントフェンダーにタイヤが当たっているような気配。ベストタイムは1'19.819に落ちてるし。
左フロントが沈みすぎ?
右リアタイヤの空気圧が上がらないということは、ダンロップブリッジ手前の右コーナーと最終コーナーでリアがインリフトしているかも。タイムアップに重要なコーナーでこれはまずいでしょ? 気が付くのが遅くてダンパーの減衰力調整ができませんでした。
不思議なのはタイムが出ていないのに最高速がアップしていること。もしかしてオイル交換をケチったので粘度が落ちた?
なんにしても今回のセッティングは失敗...。
水温: | 最高80℃ |
油温: | 最高118℃ |
油圧: | 最大5.6kg/cm2 |
最高速: | 131km/h |
フロント空気圧: | 走行後2.15kg/cm2 |
リア空気圧: | 走行後(左)2.05kg/cm2、(右)1.90kg/cm2 |
サーキット燃費: | 5.5km/l |
トップページ | 目 次 | 前のページ | 次のページ |
Copyright © 1999-2009 Factory Suzuki. All rights reserved.