STEP 39 合同練習会 〜ねもとさん登場〜

Release Date: 2007/11/01

■パーティレース合同練習会とは?

パーティレース参加者または参加予定者向けに行われる練習会です。簡単に説明するとパーティレースのレギュレーションに合致した車両を持ち込めば、誰でも参加できるワンメイク走行会といった感じ。インストラクターを迎えての座学講習と同乗走行、昼食、タイム計測まで付いています。走行時間は25分×2本ですが、セット内容を考えるとかなりお得な15,000円。しかし平日開催がネックとなり、今まで参加したことはありませんでした。

ところが今回の講師はポテンザの生みの親であるガンさん(黒沢元治氏)です。もしかすると同乗走行で隣に乗れるかもしれません。本物のタイヤマネージメントの片鱗を垣間見るべく、第4戦の耐久レースのドライバーをお願いしたねもとさんと共に参加決定です。


■2007.10.28 メンテナンス

今回の合同練習会は、ねもとさんにウチの車両に慣れてもらう目的も兼ねてます。だから1台の車両を2人でシェアするダブルエントリー。ということは練習枠4本を走りっぱ。前回の練習前に交換したエンジンオイルはあまり走行していませんが、さらに2時間の連続走行はチト不安。もったいないけど交換です。でも激安オイルなので添加剤でドーピング。

そして4本のタイヤと前後のブレーキパッドが新品です。っていうか、古いのは駆動系のオイルとドライバーだけ。(笑)

走行距離: 13,600km (累計706周)
エンジンオイル: SUNOCO Svelt 5W-30 (新品)
エンジンオイル添加剤: KURE MOTOR REV ×1本 (新品)
ミッションオイル: Red Line MT-90(75W-90) (累計51周)
デフオイル: WAKO'S 5120LSD (80W-120) (累計114周)
ブレーキフルード: WAKO'S DOT4 (エア抜きのみ)
ブレーキパッドF: エンドレスB (新品)
ブレーキパッドR: エンドレスA (新品)
タイヤL: RE-01RB (新品)
タイヤR: RE-01RA (新品)

■2007.11.1 練習会当日

初参加の合同練習会、受付を済ませるとトランスポンダーと名札を渡されました。「名札?」 参加者同士が「あんた誰?」とならないための配慮らしい。


名札

天候は曇り時々晴れといった感じ。続々と集まってきた参加車両。1〜11番ピット前が待機場所です。


待機場所


■パーティレース説明会&レーシング講義

まずは事務局のMさんによるパーティレースの説明です。第4戦のエントリー状況の報告もありました。インナーネット受付の締切り時点では、クラブマンクラスが25台、エンブレムクラスが19台とのこと。郵送受付分を加えても+1〜2台でしょうか?

そしてレーシング講義でガンさん登場。目が怖いです。御歳67才、未だ衰えることのない卓越した運転技術はハッキリ言って妖怪の域です。ご自分でも市販車の運転なら現役の息子達に負けないと仰ってました。

講義の内容を要約するとステアリングインフォメーション(車両の状況、特にタイヤの状況)を感じ取れるようになるまで練習しろというもの。その中でNCを「いい車でしょ?」と褒める。どうやらNCの開発にも携わっているらしい。ニュルブルクリンクにも持ち込んで、接地性変化に重点を置いてセッティングしたとか…。

ここからは単なるシロートの個人的な意見ですが、ノーマルのNA6、NB6、NCを筑波サーキットで乗り較べた場合、接地性変化が一番少ないのはNB6だと思います。鈴木評価ではNCは三番目。そのNCをガンさんはどう操るのでしょうか? 同乗走行に期待が膨らみます。


ガンさん登場

そのガンさん、同乗走行は参考にならないと仰る。プロはタイヤの温め方が違うのでシロートがマネするとコースアウトの危険があるそうな。まあ、ごもっとも。実は今回タイヤに関する質問を山のように浴びせようと企てていたのですが、ガンさんの目が怖くて質問できませんでした。質問しても「練習しろ!」で片付けられそうで…。

講義が終わると昼食の時間です。ピット前に設けられたテントで軽食とドリンクのサービス。軽食?いえいえガッツリ食えました。


昼食

ピットにはマツダがテストのために持ち込んだNCが2台。詳細は不明ですが、前がNR-Aで後ろがRSだと思われます。何をテストしていたんでしょう。仕様変更なんてやめてくださいね。初期型が不利になりますから。(笑)


テスト車両


■1本目 Dr.鈴木 (14:00〜14:30)

1本目は新品タイヤの皮むきとブレーキパッドのアタリ付けに使ったのでアタックはしていません。後ろから迫ってくる車両には道を譲りながら12秒前後で流します。ベストタイムとなる10秒台をマークしたのは同乗走行中のNCを追いかけてみたときのタイムです。どの程度のタイムでラップしているのか知りたくて1周だけ追走。多分これより若干遅いタイムです。2名乗車ですしね。

[コンディション]
天候: 曇り (ドライ)
気温: 19.5℃
路面温度: 22℃

[走行データ]
周回数: 14
ベストタイム: 1'10.952(10周目)
油温: 115℃
水温: 80℃

空気圧
(kg/cm2
冷間
(走行前)
温間
(走行後)
FL 2.1 2.75
FR 2.2 2.70
RL 2.2 2.75
RR 2.3 2.75

終盤、雨がパラついてきたので少し早めにピットイン。完全ドライで走れたのは13周だけでした。


■2本目 Dr.ねもとさん (14:30〜15:00)

さて2本目の走行では、第4戦の耐久レースにドライバーをお願いしたねもとさんの登場です。実はねもとさん、5号車でクラブマンクラスにもエントリー済み。スケジュールの都合上、今回の練習だけで本番に臨みます。RX-8マスターズクラスを戦うドライバーは始めてのNCでどんなタイムを刻むのか?と言いたいところですが、後半は小雨がコース一面を濡らしてしまいました。


ねもとさん登場

シートポジションが合わず、ピットインして座面のクッションを外すなど苦労しながらマークしたタイムは12秒台中盤。くらもちさんと同様にねもとさんからもNCは難しいという感想が…。

[コンディション]
天候: 雨 (ドライ→セミウェット)
気温:
路面温度:

[走行データ]
周回数:
ベストタイム: 1'12.501(5周目)
油温: 110℃
水温:

空気圧
(kg/cm2
温間 [*]
(走行前)
温間
(走行後)
FL 2.75 2.55
FR 2.70 2.60
RL 2.75 2.60
RR 2.75 2.60
 [*]1本目走行後そのまま

■同乗走行

2本目の走行枠が自分の同乗走行の順番。インストラクターはガンさんじゃなく倉嶋さんでした。FJでの優勝経験はありますが、やはりビッグネームの隣に乗りたかったというのが本音。(涙)

スムーズなドライビングは印象的でしたが、どこをどう盗めばいいのかよく分かりませんでした。P-LAPでも搭載してくれてたら面白いんですが。


■3本目 Dr.鈴木 (15:00〜15:30)

小雨が降り続き、路面はほぼウェット。何も起きない安全速度で周回を続けます。終盤でブレーキングポイントのみ路面が乾き始めたので、ブレーキだけ追い込んで12秒台をマーク。トラクション方向の摩擦だけでも空気圧ってちゃんと上昇するんですね。

[コンディション]
天候: 雨 (ウェット→セミウェット)
気温: 18.2℃
路面温度: 21℃

[走行データ]
周回数: 16
ベストタイム: 1'12.524(16周目)
油温: 110℃
水温: 80℃

空気圧
(kg/cm2
温間 [*]
(走行前)
温間
(走行後)
FL 2.55 2.70
FR 2.60 2.65
RL 2.60 2.70
RR 2.60 2.70
 [*]2本目走行後そのまま

■4本目 Dr.ねもとさん (15:30〜16:00)

路面は完全なウェットです。最終コーナーでコースアウトした車両の撤去で赤旗中断。貴重な走行時間が削られて行きます。


赤旗中断

ウェット路面を果敢に攻めてます。赤旗中断の影響でアタックラップは6周のみ。本番に不安を残します。車両には慣れました?


最終コーナー

ねもとさんは13周しただけで本番を迎えることになってしまいました。今回のクラブマンクラスは1クラスのみ。強豪たちを相手にどこまで戦えるのでしょうか? クラブマンクラスを練習に使って、耐久レースで頑張ってください。(笑)

[コンディション]
天候: 雨 (ウェット)
気温:
路面温度:

[走行データ]
周回数:
ベストタイム: 1'16.357(5周目)
油温:
水温:

空気圧
(kg/cm2
温間 [*]
(走行前)
温間
(走行後)
FL 2.70 2.40
FR 2.65 2.45
RL 2.70 2.45
RR 2.70 2.50
 [*]3本目走行後そのまま

■本番に向けて

くらもちさんとねもとさんを5号車に乗せて発覚した問題点はシートポジション。自分がベストポジショを選択した場合、くらもちさんにはステアリングが低過ぎ、ねもとさんにはシートが立ち過ぎているらしい。

先日の耐久の映像で3人のシートポジションを自分を基準に比較してみます。ヘルメットの位置に注目。くらもちさんとねもとさんは自分より2ノッチ後ろ。Lupoでは妥協点が見つかったのにNCではダメっぽい。ねもとさん、腰の位置浅くない?


鈴木


くらもちさん


ねもとさん

それと車両の挙動。ゴッドハンド木村氏に自分のタイムが1秒落ちてもいいからあとの二人のタイムが1秒上がるようにダルな方向でアライメント変更をお願いしたところ、ノーマルブッシュの車両でそれをヤルと元に戻らなくなるとのこと。「乗り方でなんとかしなさい」とのお告げがありました。お二人さん、頑張ってね!



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