STEP 38 フロントブレーキオーバーホール

Release Date: 2007/10/22

前回の練習でご臨終となったフロントブレーキピストンのダストブーツ。補修部品発注のためにディーラーへ行ったら、ダストブーツは単品では出ないことが判明しました。

「シール&ブーツセット、フロント」というリペアセットで、ピストンシール、ガイドピンブーツ、グリース、そしてまったく必要のないブリーダーキャップの一式。まあ、左右のセットで2,793円(税込み)なので文句も言わずに発注。それにガスケット4枚で336円(税込み)です。


リペアセット+ガスケット

ダストブーツだけ交換するのも何なので、セットの部品全部を交換することに決定です。

ブレーキトラブルは大変危険です。自信がない人は絶対にやらないこと。

キャリパーを外したらブレーキラインを外し、ブレーキフルードが流れ出さないようにボルトナットで漏れ防止。でも多少の漏れはありますので、ここからは時間との勝負。


キャリパーとブレーキラインの分離

さて患者さんを手術台の上に乗せ、手術開始です。


患者

エアーでピストンを押し出すと患部がよーく見えます。穴あいてるし、ひび割れでボロボロ。


患部

外したブレーキピストンは、ダストブーツの状態が酷かった割には、さほど汚れていませんでした。街乗りには使ってないからでしょうね。


外したブレーキピストン

清掃したらこの通り。多少の傷はありますが、触診の結果は合格。早めのメンテナンスが大事ですよ。


清掃したブレーキピストン

シリンダー側にも傷がありますが、こちらも触診の結果は合格。よーく清掃してピストンシールとダストブーツを嵌め込みます。


シリンダー側

ピストンシールとダストブーツの嵌め込みは簡単です。ここにブレーキピストンを入れるのがとっても大変。何度やってもコツが分かりません。


シールとブーツの取付け

途中で何度も投げ出しそうになりながらもナントカ挿入完了。最近は色々と便利なツールが発売されていますが、ここに関しては無いんですよねぇ。


ピストン挿入

やっと完成。ついでにブレーキパッドとシムも新品にしてみました。ヒートクラックが目立ち始めたディスクローターも新品にしたいところですが、ジャダーも無いので今回は見送り。


完成

液漏れ確認のため試乗してみると、タッチが格段に良くなっています。車両購入後一年半しか経っていませんが、酷使している車両のメンテナンスの重要性を再認識。

次の練習は11月1日の合同練習会。タイヤとブレーキパッドが新品なので1本目は慣らし走行です。ユックリと流してると思いますので邪魔だったら抜いてください。

価格に関する記述はリリース当時の内容です。現在とは異なる場合がありますのでご注意ください。



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