NC NR-Aのサスペンションは、ダンパーのCリング位置を変えることにより、2cmの車高調整が可能です。このCリング位置ですが、吊るしの状態では一番上。つまり、車高が一番高い状態になっています。
Cリングが一番上の状態
その状態で筑波サーキットを72周した感じでは、基本的にはアンダーステアですが、唐突にリアタイヤが裏切ることもあるってこと。
となるとアンダーステアを消すために前荷重にするとリアの唐突な挙動を助長することになり、リアの唐突な挙動を抑えるために後荷重にするとアンダーステアを助長することになりそうです。
実際には試してみないと分からないので、まずは車高が一番低くなる位置からテストです。って、スプリングを縮め始まったら手持のスプリングコンプレッサーではスペース的に無理なことが判明。
仕方がないのでディーラーに相談すると驚いたことにCリング車高調整を知らないそうな…。じゃあってことでリフトアップしてダンパーを確認してもらうとディーラーのスプリングコンプレッサーでも無理なことが判明。
ダンパーを外してから調整するというので、マルチリンクの分解経験を聞いてみると「やったことはないけど、叩けば外れますから」とおっしゃる。
プーラーは使わないのでしょうか?まあ、サスペンションが鉄製だったら叩くのもありですが、NCのサスペンションはアルミです。ちなみに工賃は1本¥10,000らしい。ガッツン、ガッツンと引っ叩いて¥40,000? 経験を積んだ技術にはお金を払いますが、こんな作業にお金を払うつもりはありません。
もうガッカリするのにも慣れましたので、いつものように整備書のコピーを貰ってディーラーを後にします。
こういうときにロードスター専門ショップのない茨城県北部は不便です。で、以前からNA・NBのアライメントでお世話になっているグランドスラムディザイアのGOD HAND木村氏に相談。NCは初めてだけど構造はRX-8とほぼ同じだから大丈夫とのこと。4輪アライメントついでに車高ダウンも引き受けてくれることに。
どーせアライメントを調整するのでサスペンションはバラバラ。1Gをかけた状態で組み直します。
車高ダウンと組み直し
問題はさすがのGOD HAND木村氏もNCのアライメントはセッティングデータがありません。で、自分が実験台に。
とりあえずキャンバーを目一杯、トーは真っ直ぐ(リアは不安なのでちょびっとイン)、キャスターを寝かせて安定方向という暫定セッティング。今後、挙動とタイムを照らし合わせながら煮詰めて行く予定です。
4輪アライメント調整
これが2cm落ちた車高ですが、なんとも中途半端な落ち方ですね。どーせなら地上高9cmギリギリまで落とせたらカッコいいんですが。
Cリングが一番下の状態
さて操縦性はどのように変化するのでしょうか? そしてラップタイムは? 明日は今月3回目の練習です。
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