NR-Aを購入したからといって、吊るしの状態ではレースに参加できません。パーティレースに参加するためには、レギュレーションで義務付けとなっている指定部品の装着が必要です。
安全規定で義務付けとなる指定部品は、「ロールケージ」、「安全ベルト」、「けん引用穴あきブラケット」の3点。改造規定で義務付けとなる指定部品は、「タイヤ」です。
品 名 | 品 番 | 希望小売価格(税込) |
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ロールバーセット | QNC1 53 660 | ¥144,900 |
ロールバープロテクター | QEP7 53 050 | ¥7,770 |
ロールバーセットとロールバープロテクターの取付けをディーラーにお願いすると、上記の金額に工賃33,000円(税別)が加わり、総額で187,320円(税込)となります。
工賃に33,000円? レース車両製作のノウハウを持ったショップでしたら納得しますが、その手の作業には慣れていないディーラーに支払う金額ではありません。
稀にそういった作業にたけたディーラーも存在しますが、マジメに作られたレースカーを製作者の視点で見たことがあるメカさんがいないと細部の作り込みに不安が残ります。お話を伺った感じでは私の購入店では未経験。とんちんかんな事をされる恐れがあるので自分で取り付けます。
ロールケージ
ところでこのロールケージってマツダスピードブランドのハズですが、製品ラベルのブランド名は「マツダ」です。しかもMANUFACTURERまで「マツダ」。発売元じゃなくて製造元ってことですよね? NC用のロールケージは部品メーカーからのOEM供給ではなくマツダが製造?
製品ラベル
シート、コンソール、クォータートリム、スカッフプレート、タイヤハウストリム、エアロボード、シートバックバーガーニッシュ、シートバックロアガーニッシュ、オープンフック、シートベルトセットプレートを外すとやっとシートバッククロスメンバーアッセンブリ(純正ロールバー)へ辿り着きます。
純正ロールバー
純正ロールバーの付いていた部分へロールケージのメインロールバーを取り付けます。こいつは純正ロールバーのネジ穴を使ってボルトオン。
メインロールバーの取付け
マップライト、フィメールウェッジ、Aピラートリム、フロントヘッダートリム、フロントサイドトリム、サンバイザーを外し、フロアマットをめくってフロントケージを仮組みします。フロントケージの取付部が干渉するフートサポートの角を削り、フロアインシュレーターを剥がしたら、フロアにフロントケージ固定用の穴を開けます。
フロアインシュレーター剥がし
バックトリムへシートベルトボス用の丸穴加工を施し、アイボルトを取り付けます。画像はないけどメインロールバー付根とシートバックロアガーニッシュの干渉部切削も必要です。
アイボルト取付部
あとはフロントケージにロールバープロテクターを取り付け、シーラーを塗って本締め。そして外したパーツを元通りに取り付ければ完成です。丸一日かけてノンビリと作業しましたが、気合を入れれば6時間くらいでしょうか?
完成
シートはNBで使っていたレカロのSP-Gを移植。詳細は次のページで。
ワンタッチフルハーネスタイプで4点式以上のFIA公認安全ベルトを装着しなければなりません。
NBで使っていたサベルトを旧規格品と知らずにそのまま移植してました。開幕戦の車検でお叱りを受け、新規格のウィランズを購入しました。旧規格は肩ベルトが2インチ以上でしたが、新規格(FIA基準8853/98および8854/98)は3インチ以上です。2006年から規格が変わってますので要注意です。
品 名 | 品 番 | 希望小売価格(税込) |
---|---|---|
WILLANS | CLUB 4 4×4 3inch | ¥44,100 |
購入した製品はJNR-A推奨のロードスター専用品ではなく汎用品。
安全ベルト(左が新規格、右が旧規格)
品 名 | 品 番 | 希望小売価格(税込) |
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純正フロントノーズ用 | QNC1 50 EJ0 | ¥10,500 |
マツダスピード製フロントノーズ用 | QSE2 50 EJ0 | ¥10,500 |
リア用 | QNC2 50 EJ0 | ¥10,500 |
NCロードスターの牽引フックは捻じ込み式。この部品はレース専用品ですので、公道では使用できません。レースのときだけ取り付けます。
けん引用穴あきブラケット
ブリヂストン製のPOTENZA RE-01Rが指定タイヤです。サイズは205/50R16の一種類のみ。
品 名 | 品 番 | 希望小売価格(税込) |
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ブリヂストン | POTENZA RE-01R(205/50R16) | オープン |
使用できるホイールも厳しく制限されており、スチール製もしくはJWLかVIAマークのあるアルミ合金製で、6.5J×16/オフセット+55ミリのワンサイズです。要するに純正ホイールと同じサイズだけってこと。ちなみにタニタ体脂肪測定機能付き体重計で測定したら、タイヤが10.8kg、純正アルミが6.8kgでした。
POTENZA RE-01Rと純正アルミ
とりあえず、これだけ装備すればレース参加可能です。
価格・規定に関する記述はリリース当時の内容です。現在とは異なる場合がありますのでご注意ください。 |
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