たまたま入った中古パーツ屋で現在油温計として使ってる温度計とまったく同じ製品を新品でゲット。こいつを水温計として使います。
まずは温度センサー取付けのために補充用の冷却水を準備しなければなりませんが、NCの冷却水って初回の交換時期が18万キロまたは9年。自分のような古い人間にとっては2年で交換がジョーシキ。16年も新車から遠ざかっていると世の中に置いて行かれるんですね。
で、その冷却水の商品名はロングライフクーラントゴールデン。一般の補充用LLCを注ぎ足しても大丈夫なのかをディーラーへ問い合わせ。
ところが 「そのようなLLCはありません」 キッパリとその存在を否定されました。このディーラーには呆れるばかり。取説に記載されていることを伝え、折り返し回答を貰うことに。
で、このLLC。環境対策で長期無交換可能な仕様になっており、一般のLLCと混ぜちゃダメらしい。それに気付いたディーラーはやっと部販に発注するというお粗末な対応。今までどうしてたの???
まあこれで自分の分も発注できることになった訳ですが、こやつは希釈済の状態でしか購入できず、しかも購入単位が20リッターと判明。量り売りをお願いし2リッターほど分けてもらいました。伝票に記載された請求額は2リッターで3,000円。たけーっ!
冷却水が準備できたところで、ラジエターのアッパーホースを切って温度センサーを取り付けます。センサーアタッチメントはNBで使ってたJURAN製をそのまま流用。アッパーホースのエンジン側(画像右側)だけホースクランプで挟んでから切ったら、300cc程度しかこぼれませんでした。2リッターも買ったのに…。
温度センサーの取付け
あとで気が付きました。新車なんだから、予め冷却水を綺麗な容器に抜いて再使用すれば良かったんじゃ…。高い授業料でした。(ToT)
次は運転席のメーターフードに取り付けていた油温計を外し、ダッシュボードの上に水温計と油温計を並べます。NC用の後付けメーターパネルがなかったので、他車用を流用。NCのダッシュボードの傾斜に合わせて後付けメーターパネルの底を削ります。若干失敗。パドックに停めてあっても近づかないでください。(笑) 油圧計は? そのうち探します。
オプショナル豊和さんのGDBインプレッサ用3連メーターパネル(代引き送料込みで8,300円)
あとは冷却水を補充してエア抜きです。でもNCの冷却システムは今まで見たこともない循環方法。リザーブタンクにラジエターキャップが付いてます。ラジエターキャップを外してアイドリングする普通のエア抜きでいいんでしょうか?
リザーブタンクにラジエターキャップ
もうディーラーへは質問したくありません。念を押して聞き返さないとちゃんと調べないし(何聞いても知らないし)、言ってる答えが正しいか怪しいし。ってことで質問はせず、知りたい事を整備書のプリントアウトで貰うことにしました。(最近の整備書は印刷物じゃなくオンラインらしい)
このキャップ、「ラジエターキャップ」じゃなくて「クーリング・システム・キャップ」と言うそうな。たまに勉強しないと時代に取り残されてしまいます。「ファンベルト」に続き、「ラジエターキャップ」も使えない言葉の仲間入り。
キャップを締めて整備書に記載の手順を行うと勝手にエアが抜けるらしい。へぇ〜。
エア抜き後、動作確認のために走行してみるとアイドリングで80℃を指していた水温がみるみると40℃近くまで降下。アッパーホース辺りの循環はどうなっているんでしょう?
サーモスタットが開きっぱなしとなる全開走行では80℃付近を表示しますが、通常走行では40℃付近。サーモスタットが閉じているにしても低過ぎ。通常走行でも正常に表示させたいときは、温度センサーをヒーターホースに取り付けないとダメみたいです。
しかも後日判明したんですが、アッパーホース下の金属の箱はエンジンコンピュータらしい。やっちまいました。こぼれた冷却水を洗うのに水をかけた…。
今のところコンピュータトラブルはありませんが…。
価格に関する記述はリリース当時の内容です。現在とは異なる場合がありますのでご注意ください。 |
NCECの冷却水エア抜き方法(参考)
※基本的な注意事項をご存じない方はプロに任せてください。
- 冷却水をクーラント・リザーブ・タンクのFレベルまで注入する。
- クーリング・システム・キャップを取付ける。
- エンジンを始動し、アイドリング状態で暖気する。
- エンジン暖気後、次の(1)(2)のエア抜き作業を水温計で水温が上がり過ぎないことを確認しながら行う。水温計が上がり過ぎる場合は、オーバ・ヒートさせないために、エンジンを停止して水温を下げる。そして不具合箇所を特定し、修理、交換する。
(1) エンジン回転数を5分間、約2,500回転に保つ。
(2) エンジン回転数を5秒間、約3,000回転に保ち、アイドリングに戻す。
これを4〜5回繰返す。エア抜き作業中にクーラント・リザーブ・タンク内の冷却水量がLレベルより下がった場合は、エンジンを停止し、水温が下がった後に冷却水を補充する。そして再度エア抜き作業を行う。- エンジンを停止し、冷却水の温度が下がってから、冷却水量を点検する。冷却水が少なくなっている場合は、1.〜4.項の作業を繰返し行う。
- 各部に水漏れがないか点検する。
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