2004年度のKei Sport CUPは、指定タイヤがブリヂストンのPOTENZA RE88からPOTENZA GVに変更になりました。
車の性能を大きく左右するタイヤの変更は一大事。このタイヤを早く使いこなした人が、シーズン序盤をリードするはず。早速サーキットでデータ取りです。
タイヤの特性を違いを把握するために、去年のチャンピオン戦とほぼ同じセッティング。フロントダンパーの減衰力だけを4から3に変更。
で、トー測定のために車を押したら「めっちゃ重っ!?」。GVって転がり抵抗が大きいかも。肝心のトーは、タイヤを変えただけなのに0度から−0.3度に変化。やっぱウチの車ってどっか変です。
新品状態のGV
そして空気圧調整。前の晩に冷間状態で4本の空気圧をそろえます。転がり抵抗が大きそうなので高めの2.5kg/cm2。
サーキット入りしたら、パドックでは太陽を背にして駐車します。片側のタイヤだけに太陽光が当たる方向で駐車すると、太陽光の当たった方の空気圧が0.1〜0.2kg/cm2上昇しますので要注意です。
筑波サーキット
2004.1.31 | 筑波サーキット 天候:晴れ 気温:10℃(たぶん) |
11:30〜12:00, 15:00〜15:30 |
最初は皮むきのため控えめに流します。1周目23秒、2周目21秒、しかし3周目で赤旗中断。ピットで空気圧を計るとF: 2.65kg/cm2、R: 2.6kg/cm2。この速度粋だとRE88との違いはあまり感じられません。若干グリップがいいかなって感じ。
GVでコースイン
赤旗解除後は全開走行です。グリップが向上しているせいか、ダンロップ下は全開でOK、驚いたことに全然鳴きません。
特筆は最終コーナー。RE88だと全開で突っ込んでステアリングを切ったときに軽くアクセルオフ、リアを流して向きを変えるんですが、ここでリアが流れてるのにフロントも流れて(解説)しまいます。
仕方が無いんでアクセルでフロントをイン側の縁石へコントロールするんですが、GVだとフロントが流れません。リアを流した後は全開のままステアリングでイン側の縁石をなめられます。
しかしタイムは19秒後半から20秒前半。ベストは1'19.490。思ったほど良くありません。最高速は1コーナー手前で131km/h。ブレーキもチョットだけ奥までOKだし、明らかにグリップ向上を感じるんですが、タイム的にはRE88とほとんど同じ。
バツグンのコンディション
走行後の空気圧は、
FL: 3.1kg/cm2 、FR: 3.0kg/cm2 、RL: 2.9kg/cm2
、RR: 2.8kg/cm2でした。
何でこんなに上昇するの? しかも左フロントのブロック飛んでるし。
走行後の左フロント
左フロントのブロックが飛んでしまったので、前後ローテーション。1本目の空気圧でもグリップを感じられたので、更に上げてみます。今度は冷間で前後3.0kg/cm2。
ちょっとだけフロントの入りが悪くなりましたが、抵抗が減ったのでしょうかタイム的には19秒中盤。そして空気圧変更のため7周でピットイン。ベストは1'19.212。最高速は132km/h。
走行後の空気圧は、
FL: 3.5kg/cm2 、FR: 3.5kg/cm2 、RL: 3.3kg/cm2
、RR: 3.3kg/cm2でした。
爆走中
ここで最後のセッティング、空気圧を温間でフロント2.5kg/cm2、リア2.7kg/cm2まで落とします。
ダンロップ下と最終コーナーで、若干ですがサイドウォールのよじれを感じるようになりましたが、タイム的には19秒前半で安定。
残り時間では5周しかできませんでしたが、ベストは1'18.702。最高速はピークホールドのリセットを忘れて132km/hを表示したまま。前回より落ちたかどうかは不明ですが、上回ってはいないようです。
ローテーションした左フロントに午前中のようなブロックの飛びはありません。このタイヤ、一度軽く熱を入れないとダメかも。
今度は飛びません。
結局RE88でのベストタイム1'18.622は更新できませんでしたが、練習で18秒台が出たのは初めてです。路面コンディション次第ですが、予選本番ではアドレナリン効果で更にツメられそうな感じです。
こりゃあポール争いは間違いなく16秒台でしょう! 自分には絶対無理。(笑)
今回の走行では4種類の空気圧を試す予定だったのですが、1本目の赤旗中断で3種類しか試せませんでした。走り込みも足りません。
ところが「オオマヌケ」炸裂です。3月の走行予約をすっかり忘れてしまいました。もう練習なしで本番? マジでやばいっす! まだタイヤの特性をつかんでいません。
どうしよう...。(涙)
インナーフェンダーがボロボロになっているのに気が付きました。ブロックの飛びはこのせいかも。はっきりした原因はつかんでいません。
[解説:フロントも流れて]
RE88の時は空気圧を冷間で1.8kg/cm2(温間だと2.1〜2.2kg/cm2くらい)に合わせていました。このせいでサイドウォールの剛性が足りず、自分の乗り方だとタイヤがよじれてプッシュアンダーが出ていたのかもしれません。ヘタなだけという気もしますが...。(笑)
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