STEP 15 GT RUN & ATTACK in SUGO


Kei Sport CUPの北日本シリーズ第2戦。これって全日本GT選手権の予選日にサポートレースとして併催されるんです。観客は沢山入るだろうし、パドックはエントラントってことで無料だし、うまくいけばGTのチームからオファーってことはないけど、GT選手権のプログラムに自分の名前が掲載(解説@)されるなんてカッコイイぢゃないですか!

でもスポーツランドSUGOって走ったことがないんです。練習に行かねばと思っていたのですが、自宅からの距離は230km、高速代は往復で7,800円、非会員の走行料金は25分で6,000円、タイム計測が2,100円、保険料が1,000円、入園料が850円。

どうしようかと考えていたら、全日本GT選手権SUGO合同テストにナンバー付き車両の走行枠があるという。GT RUN & ATTACKという企画で走行料金は、25分×2本で12,000円。通常のタイム計測と保険料がサービス。SUGOはP-LAPが使えないのでお得感抜群。

しかも通常の路面じゃなく、レース本番と同じようにGTカーが走った後の路面(解説A)で練習ができるということは大きなアドバンテージ。で、早速申し込み。

■スポーツランドSUGO

1周3.704km、10%の急勾配から続くホームストレートは約700m。アップダウンの激しい高速サーキットです。


ホームストレート

1コーナーは若干の登り。かなり奥まで突っ込めます。


1コーナー(90R)

2コーナーから3コーナーにかけて緩やかに下ります。


2コーナー(40R)〜3コーナー(50R)

ここがヘアピン。登りなので突っ込めそうに見えますが、結構手前からブレーキングしないと曲がれません。一番難しいかも。


ヘアピン(30R)

このあと30RのS字、登りきって右へ曲がる35Rのハイポイントコーナー、さらに右に回り込む45Rのレインボーコーナーを経てバックストレートへ続きますが、この区間は観戦ポイントが無く撮影できません。

馬の背コーナーは、長いバックストレートから一気に減速して右に回り込む40Rのコーナー。Keiの場合はこの手前で最高速をマークします。続くSPコーナーは、左〜左の複合コーナー。ギャラリースタンド前なので気合の入るポイントです。


馬の背コーナー(40R)〜SPインコーナー(40R)

SPアウトコーナーのアペックス付近には、いや〜なギャップがあります。ここで姿勢を乱すとクラッシュパッドの餌食に。


SPアウトコーナー(40R)

気合の最終コーナー入り口。続く10%の勾配に備えてとっても大事。


最終コーナー進入(110R)

そして10%の急勾配を登ってホームストレートへ。登ってる途中では空しか見えません。


最終コーナー出口の急勾配

■前回のレースからの変更点

今月末の東日本第2戦もてぎもKeiにとっては高速サーキット。事前確認も兼ねて高速サーキット用にセッティングを変更します。ポイントはブレーキング。

1. フロントブレーキパッド
純正品では心配なので、スズキスポーツ製のタイプ2に変更。ローター温度500℃まで対応するコントロール性重視のパッド。前オーナーがすぐにロックすると言って1レースしか使わなかったパッドです。


純正品


スズキスポーツ製 タイプ2

2. フロントの車高
フロントブレーキがロックする場合、リヤの車高を落とすことでリヤブレーキの効きが良くなり、ロックせずに4輪全部で強力な制動を得られるようになることがあります。それと先日のマーチカップで優勝したドライバーが某雑誌で、「マーチはもともとの車高が高いので車高を下げ過ぎるとポジキャンのようなハンドリング特性になる。」とコメントしてました。これってウチの車両と同じじゃん。理屈は不明なんでそのうち考えますが、とりあえずブレーキ対策と合わせてフロントの車高アップ。

(右)56.5cm → 57.3cm (左)56.7cm → 57.3cm

■GT RUN & ATTACK


2003.4.19 スポーツランドSUGO 天候:曇り 気温:20℃(たぶん)
  12:00〜12:25 13:00〜13:25

午前中2時間、午後2時間行われるN-GT車両の合同テスト。ナンバー付き車両の走行はこの合間に行われます。パドックはタイヤサービスのトラックとかでイイ雰囲気。


ものすごい量のスリックタイヤです。

路面に貼り付いたN-GT車両のコンパウンドを普通のラジアルが拾うと滑るとか。もしかしてこれが格安の理由だったりして...。


トップタイム(1'18.547)をマークしたTAKATA童夢NSX

そして走行開始。軽自動車って俺だけじゃん! 周りは速そうな車両ばっかし...。


ピットロードで待機するナンバー付き車両

速度域が筑波と全然違います。4速全開のコーナーがいっぱい。バックストレートでは5速に入るし、スピードメーターは振り切ってるし…(解説B)。一番の問題は最終コーナー。フロントが跳ねまくりでトラクションがかかりません。

車高アップによるブレーキングの安定性はバッチリ。タイヤのショルダーも筑波のときような削れ方はありません。


4速全開の3コーナー

ラップタイムは、コントロールラインを通過した直後に、1コーナー手前に設置された電光掲示板に表示されます。確認がチト大変。でも走行後に配布されたリザルトには区間タイムや最高速まで記載されてるし。すごいぞスポーツランドSUGO。


一瞬で確認しないとなりませんが。

で、クリアラップは1回だけでした。そのときのタイムは2'03.800。北日本シリーズ第1戦の予選に置き換えると18台中15位。ポールタイムは1'59.719。(涙)

ブレーキングポイントもギアも手探り状態でしたが、あと4秒もどーしよう。

(本日のデータ)
水温: 最高85℃
油温: 最高120℃
油圧: 最大5.6kg/cm2
最高速: 153km/h
フロント空気圧: 走行後2.1kg/cm2
リア空気圧: 走行後2.05kg/cm2
サーキット燃費: 6.1km/l

[解説@:GT選手権のプログラムに自分の名前が掲載]
思い出作りとも言います。(笑)


[解説A:GTカーが走った後の路面]
GTカーが走った後の路面は、スリックタイヤのラバーが乗ってグリップが上がります。ただし、それは1〜2周目まで。それ以上走行するとタイヤがラバーを拾って滑り出します。この微妙な感覚の練習がアドバンテージになるハズ。


[解説B:スピードメーターは振り切ってるし…]
軽自動車のスピードメーターは140km/hまでしかありません。しかも130km/h付近でスピードリミッターが作動します。なので練習のときは社外品でリミッターカット。私が装着している製品は最高速のピークホールド付き。この日の最高速は153km/hでした。




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