最近流行の公道走行可能なナンバー付き車両によるJAF公認レース。2000年5月のNetz CUPヴィッツレースを皮切りに、フォルクスワーゲンニュービートルカップ、SUZUKI Kei Sport CUP、ロードスター・パーティレースなど続々誕生。ほとんどのシリーズでかなりの台数が集まり活況を呈しています。
ナンバー付きレースカーのいいところは、普段の足としても使えるし、レース場まで自走できるのでキャリアカーがいらないし、レース専用車両のような保管場所もいらないなど、費用面でかな〜りお得。
これらのシリーズが発表されるたびに、レースの虫がウズウズと騒ぎ出し、資料をそろえて検討をするのですが、どうしても決断できずに先送りにしてきました。
中でも一番触手が動いたのがSUZUKI Kei Sport CUP。なんたって軽自動車、維持費が安い。しかも東日本シリーズなら筑波サーキットだけの開催。各地を転戦することもありません。
「んじゃ、サッサと始めりゃいいじゃん!」ごもっともです。ところがこのスズキKei、街中で見ると車高が高くてカッコ悪いんです。これは普段の足として致命的なネックでしょ?
ベース車両のKei Sport R (スズキスポーツのサイトから拝借)
そんなとき、お世話になってるラルグ千波がKei Sport Rを購入。プレシーズン(解説)からエントリーするという。ドライバーはJoy耐でチームメイトだったメカニックの吉成君。
んじゃ冷やかし、じゃなかった応援に行かねば。
あれっ!? カッコイイ。
ところがサーキットで見たKeiは意外とレーシーでナイスな雰囲気。まあ初年度は様子見ということで応援に徹しました。
優勝:佐藤久美選手(Best Time: 1'20.830)、25号車:19位(1'23.311)
優勝:隅田磯氏選手(Best Time: 1'19.252)、25号車:13位(1'21.416)
第3戦は一般エントリーが9台。メディアエントリーを除けば4位でした。タイムも大幅アップ。 おめでとー!
明けて2002年、SUZUKI Kei Sport CUPが正式にスタート。スポーツランドSUGOの北日本シリーズ、筑波サーキットの東日本シリーズ、セントラルサーキットの西日本シリーズ、オートポリスの南日本シリーズでそれぞれ4戦、そして各シリーズの上位入賞者によるチャンピオン決定戦であるキングオブキングス(カッコえぇ〜!)を筑波サーキットで開催するという。25号車は東日本にフルエントリー。
私の方はというと、相変わらず決断できぬまま...。
そんなこんなで(どんな?)シーズンも半ばの2002年8月28日。星野一義選手がレーシングドライバーを引退しました。残した言葉は、「夢を持ってチャレンジすることのすばらしさを教えてくれたのはレース。これからもレースを愛していきたい。」という印象的なもの。
通算133勝、日本のレース界に君臨した男も年齢に勝てなかったかと思ったとき、「今、レースやらなきゃまずい!」と決心がつきました。
そうと決まれば、早速ディーラーへ行って見積作成。
項 目 | 金 額(¥) |
---|---|
車両本体価格 | 1,098,000 |
値引き額 | −40,000 |
車両本体価格課税額 | 1,058,000 |
消費税(5%) | 52,900 |
小計 | 1,110,900 |
諸費用 | 113,895 |
販売価格 | 1,224,795 |
これはオプションなしのツルシの状態です。これにタイヤなどの指定部品、25号車程度の推奨部品とバケットシートなどを組み込むと約180万円。
他のレースより格安ですが、やっぱ苦しい。
[解説:プレシーズン]
2001年度はプレシーズンということで筑波サーキットのみの開催です。メディア対抗のエキシビジョンレースとして3戦が組まれていました。一般参加が加わったのは2戦目から。メディアエントリーの車両が16台、一般参加が5台で、そのうちの1台がラルグ千波号です。
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