今回はスポーツランドSUGOで開催されている北日本シリーズにスポット参戦です。北日本シリーズ第2戦って全日本GT選手権の予選日にサポートレースとして併催されるんです。GT選手権のプログラムに自分の名前が掲載されるし、キングオブキングス(解説@)を見据えた前哨戦にもなるし一石二鳥。
[解説@:キングオブキングス]
東西南北各シリーズの上位で争うKei Sport CUPの日本一決定戦。2003年度はスポーツランドSUGOで開催されます。
参加受理書に同封されていた公式通知によると、本番前日にKeiの占有走行時間が設けられてます。受理書の到着がギリギリだったので仕事の調整がつかず参加できません。いきなり大ピンチですが、事前にGT RUN & ATTACKに参加しておいたので、イキナリのSUGO初走行にならなかったのがせめてもの救いです。
当日のスケジュールは、GT選手権と併催ということでめっちゃタイト。参加受付がAM6:15で、計測装置の受取りがAM6:30。車検はAM7:00から7:20まで。
移動を含めると実質30分でタイヤ交換、牽引フック取付け、コンピュータ交換、計測装置取付け、ゼッケン貼付け、シートベルト取付けを行わなければなりません。
しかもKei Sport CUPはサポートレースの中でも一番格下。パドックは普通の駐車場なんで車検場が遠いし。
普通の駐車場がパドック!
さらにSUGOの車検場は入口が上り坂。車検準備と車両の手押しでクタクタになったところでメディカルチェック(解説A)。
握力OK。血圧チョット高め(準備のせいです)。で、片足で両手を広げる平衡感覚でコケました。ドクターが怪訝な目で見てるし。車両を手押ししたあとじゃ無理だってーの! しかし再チャレンジでなんとかパス。
[解説A:メディカルチェック]
富士や菅生ではレース前にドライバーの握力・血圧・平衡感覚の検査が行われます。異常があるとレースに出場できません。前日の深酒もヤバイですぞ。(笑)
こっちは準備でクタクタ。隣のチームは余裕。
予選日でも入場者数15,000人
他のエントラントは前日から練習に来てるらしく、サッサと準備を終えてコースイン。こっちは準備で出遅れ、ほとんどビリでコースイン。
アウトラップは軽く流してコースと車両の状況を確認します。実は練習後にフロントのバネレートを12kg/mmから10kg/mmに変更。最終コーナーでの跳ねが少なくなったようです。
2周目にクリアラップが取れましたが、そのあとは遅い車両に引っ掛かり予選大失敗。練習時のタイムを2秒近く更新しましたが、2'01.958で18台中9番手。
予選アタック
フロントローの2台は1分59秒台。予選トップの車両は、新潟工科専門学校のモータースポーツ課からのエントリー。2番手の車両は、赤門自動車整備専門学校のクラブチーム。しかも両校とも2カーエントリー。これって反則じゃん!(解説B)
[解説B:これって反則じゃん!]
まるで本格的なレーシングチーム。他の生徒やOBがスタッフとしてサポートしてるし、車両作りも完璧です。これって授業なの?
さすがGT選手権と併催だけあって、スターティンググリッドには有名ドライバーが遊びに来ています。木下隆之選手と山田英二選手は、最前列から最後尾までウロウロ歩き回ってました。何してたんでしょう?
脇坂寿一選手は最前列で腕組み
9番グリッドは5列目イン側。中段のとっても危険なポジションです。
最終コーナーは急勾配で見えません。
1コーナーは遠くて見えません。(笑)
スタートは2度とできない超ロケットスタート(解説C)が決まり、7番手と8番手の車両が止まって見えるくらい簡単にパスして7番手にジャンプアップ。しかも5番手と6番手の車両まで簡単にパスできそうな勢い。
[解説C:2度とできない超ロケットスタート] 生まれて初めて決まったロケットスタート。自分でも超ビックリ。Kei Sport CUPに参加して初めてのオーバーテイクです。(笑)
そして5番手と6番手の車両の間をすり抜けようとした時に事件は起きました。その2台が寄って来たんです。「俺の行き場がねーじゃん!」って慌ててブレーキング。
見事に決まったロケットスタート!
(写真提供:スズキモータースポーツアソシエーション)
スタート加速中に踏んだブレーキは致命傷。せっかく抜いた2台に抜き返され、さらに毎回ロケットスタートを決める千葉のおっちゃんにも抜かれて10番手に後退。
続く4コーナーでは焦りのあまりブレーキロックでドアンダー! 立ち上がりで2台にかわされ、気が付きゃ12番手まで後退。その後はスリップを使って前走者へ並びかけるも抜くまでには至らずそのままゴール。なんとも悔いの残るレースでした。
レース後に私のスタートをうしろから見ていた千葉のおっちゃんが一言。「ここの連中ってスタートでアウト側に寄ってくからイン側が空くよ」 レース前に教えて欲しかったっす。(涙)
こりゃあ北日本第3戦でリベンジ? ちょっと思案中です。って、その前に明日は帰宅途中でヒーローしのいに寄って耐久レース出場でした。連戦です。しかもどっちも軽自動車。(笑)
開催年度 | 2001年〜2004年 |
レース車両 | HN22S型 スズキ Kei Sport R |
レース規定 | Nゼロ(ナンバー付き) |
開催地 | 東日本シリーズ:筑波サーキット・ツインリンクもてぎ、西日本シリーズ:セントラルサーキット、 南日本シリーズ:オートポリス、北日本シリーズ:スポーツランドSUGO |
特記事項 | 2001年は筑波のみのプレシーズン。2002年から全国展開。 2004年6月、車両のリコール問題に端を発し消滅。 |
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