Release Date: 2005/12/16
K&K Clubmans Meeting TS-550

21th Stage at TSUKUBA Circuit (2005.12.11)

第21回K&KクラブマンズミーティングのTS-550クラスは、過去最長の60分耐久レースとして開催です。K&Kの耐久レースの場合、1回以上のピットインが義務付けですので、第16回大会の優勝コンビである自分とオヌマ氏で臨みます。

前回まではフルチューンのGT-Rやスープラなども出走する過激な東日本クラブマンクラスとの混走だったのですが、今回は660ccストック&オープンクラスとの混走となりました。速度差があり過ぎるというエントラントの意見を事務局が酌んでくれたみたいです。

前回まではこんな人たちと一緒

660ストッククラスは、平成5年(1993年)以前に製造された660ccの軽自動車のボディ及びエンジンブロックでNA車両、改造はサスペンションと排気系のみというレギュレーションです。一番速いと思われるJA4トゥデイでもタイム差は2秒程度。もしかすると総合順位での表彰台も狙えるかもしれません。

問題は今回から新設された660オープンクラス。こちらはターボOKで、エンジン及び過給機以外はほぼ改造自由です。

660オープンクラスの台数が少なくて、ラッキーが重なれば表彰台か?

期待は膨らみますが、忘れてはならないのが過去に惨敗させられたTS-550のライバルたち。当日配布されたプログラムを眺めると激速の7号車セルボがいません。決勝で順位を上げてくる1号車トゥデイは、仲間と楽しむレースに徹するのかドライバー3名の2ピットイン体制。しかもオーバーヒート気味とか。ふっふっふ。

今回はこの↑強力なライバル(7号車)がエントリーしていません。

となると最大のライバルは直前にエントリーしたためにプログラムから漏れた反則ドライバーコンビ(解説�@)のドライブする21号車トゥデイ。

[解説�@:反則ドライバーコンビ]
一人は某高速サーキットで開催される老舗のワンメイクレースでシリーズチャンピオンに輝く経歴の持ち主。もう一人は日本中を転戦する某FR車のワンメイクレースに参戦するドライバー。どちらも激戦区を戦うバリバリの公式戦ドライバーです。

実は第15回大会の筑波戦と第18回大会のヒーローしのい戦で苦汁をなめさせられてます。しかも今回ドライブする反則ドライバーの一人は、第1回のときに惨敗を喫した山梨の御大。g-maoチームからProject One レーシングチームへの刺客として送り込まれました。これはリベンジのチャンスです。

是非リベンジしたい山梨の御大(2003.9.21)

1週間前の練習では昨年のベストタイム1'22.482を更新できず、1'23.274がベストとなったわけですが、実はエアクリーナーの交換を忘れてました。それと初めて入れたハイオクガソリン。もしかすると慣れない高級ガソリンにエンジンが食あたりを起こしたのかもしれません。マジですよ。

で、レース当日の秘策は、自作のステンメッシュエアクリーナー、レギュラーガソリン半タン(解説�A)+燃料添加剤によるドーピング、安心の8番レーシングプラグ、助手席&エアコンベルト外し、前日のジョギングによるドライバーの軽量化です。はたして...。

[解説�A:レギュラーガソリン半タン]
筑波サーキットでのトゥデイのエンジン全開率は恐らく80%以上。1コーナーと2つのヘアピンのブレーキング時以外は、アクセルから足を戻しません。60分間この状態を続けるにはハイオクじゃないとヤバいかなと思ったんですが、相性が悪かったみたいでレギュラーに戻しました。いつもは面倒なんで前日に満タンにしてサーキット入りするんですが、今回は軽量化にこだわり予選前に残量が半分となるように調整です。ただし、残量1/3以下だと最終コーナーでガス欠症状が出ますので要注意。

予選出撃


■予選

予選はAM8:46からの15分間。低い路面温度でタイヤの内圧上昇が遅いと予想されますので、高めの空気圧で前半勝負。

速攻の整列で早めのコースイン。すると前方を走行する数台の660ストッククラスの車両がアウトラップでウェービングを始めました。

「フォーメーションラップじゃないのに何やってんの?」って感じ。予選時間がもったいない(解説�B)ので、ジャマな車両は全部追い越し、1周目を本気の9割程度で流します。タイムは1'23.669。

[解説�A:レギュラーガソリン半タン]
路面温度が低いからタイヤを温めたいって気持ちは分かりますが、ワンラップアタックのF1の予選やスーパーGTの予選でウェービングしている車両なんて見たことないですよね。短い予選時間は有効に使いましょう。タイヤを温めたいならインラップのスピードを上げる。強くブレーキを踏む。縦方向に負荷をかけるのが基本です。

ジャマな車両はアウトラップですべて抜き去ります。

1コーナー、最終コーナーともズルズルですが、タイムは悪くありません。しかも前方には車両なし。余力を残した2周目は1'23.009で今年のベスト。調子に乗った3周目は1'22.354で過去ベストを更新。まだまだイケそうです。

電光掲示板には上から4番目に25の数字が。タイヤが本格的に温まってきたところで本気モード突入です。4周目ちょっと頑張りすぎて1'22.555。5周目1'22.334。

「よっしゃー!」 6周目は渾身のアタックで1'21.882。ここまで完全なクリアラップ。

7周目は前方の集団に追いついてしまい1'24.323。もうタイムアップは無理そうでしたので予選終了を待たずにピットロードへ。最終的には終盤にジャンプアップしてきた660ストッククラスの1台にかわされて総合で5番手でした。

渾身のアタック

サーキットの計時システムでの正式タイムは1'21.874。TS-550クラスではもちろんポールポジション。

あれっ!? 21号車は? エンジンがかからず出走断念だそうです。残念っ! リベンジはお預けとなりましたが、それはそれで結果オーライ。刺客は不発に終わりました。ナイス整備です。>アサノさん。(笑)


■予選結果

660オープンクラスの3台は別格の速さ。軽自動車のタイムじゃありません。表彰台の夢はあっさりと消えました。(涙)

660-OP: 660ccオープンクラス
660-ST: 660ccストッククラス
TS-550: 550ccマイナーツーリングクラス
総合
順位
車番 クラス
区分
クラス
順位
型式 年式 車 名 ベスト
タイム
1 62 660-OP − KK3 1994 ヴィヴィオ 1'09.646
2 32 660-OP 1 EA11R 1993 PERMS SPEEDING カプチーノ 1'11.588
3 30 660-OP 2 PG6SA ? AZ-1 1'14.713
4 55 660-ST 1 KK3 1993 九十九スピード ヴィヴィオ 1'21.676
5 25 TS-550 1 JA1 1988 Project One レーシング トゥデイ 1'21.874
6 29 660-ST 2 JA4 1993 フリーウェイレーシング トゥデイ 1'23.501
7 16 660-ST 3 JA2 1992 BORレーシング トゥデイ 1'23.600
8 22 660-ST 4 JA2 1990 フリーウェイレーシング トゥデイ 1'23.910
9 33 660-ST 5 JA2 1992 フリーウェイレーシング トゥデイ 1'24.156
10 12 660-ST 6 CN21 1991 フリーウェイレーシング アルト 1'25.141
11 3 TS-550 2 JW1 1987 VENT PLUS トゥデイ 1'25.419
12 1 TS-550 3 JW2 1988 ワンハウス トゥデイ 1'26.818
13 11 660-ST 7 KH-3 1990 レックス 1'31.209
14 5 660-ST 8 L200 1992 フリーウェイレーシング ミラ 1'32.281
15 17 TS-550 4 JW1 1987 KJチームYSS トゥデイ 1'33.859
16 8 TS-550 5 CA72 1987 L&F Racing アルト 1'34.069
− 7 TS-550 − JW2 1990 BORレーシング トゥデイ 出走せず
− 21 TS-550 − JW2 1988 g-mao トゥデイ 出走せず

我がProject Oneレーシングチームは、今回もTS-550と360オープンのダブルエントリー。

360オープンの予選はAM9:58です。予選アタッカーはこちらも自分。1年ぶりにオヌマZへ乗込みピットロードへ。ところがオヌマZ、ここで緑色の液体をお漏らし...。

コースインする車両を尻目にパドックへ手押しで撤収。患部を液体ガスケットで治療し決勝は最後尾って、きっと無理だな。

お漏らし(老体ですから...)

こうなるとTS-550の決勝に向けて気合が入ります。スタートドライバーは、全身反応時間329ミリ秒(解説�C)を誇る自分。

[解説�C:全身反応時間329ミリ秒]
目の前に設置された赤のLEDが点灯したらジャンプするという俊敏性を測定するテストがあります。光の刺激が脳から筋肉へ伝わるまでの伝達時間が全身反応時間。20歳台の平均が340ミリ秒。40過ぎのおっさんが329ミリ秒(約0.3秒)というのは立派(自画自賛)。ちなみにプロのスポーツ選手は300ミリ秒を切るそうです。異常に早いのはF1レーサーやアルペンジャンプの選手。納得ですね。

まあ、反応速度が速くてもクラッチミートがヘタだったら意味ないんですが、ここ13戦ほど絶好調。2003年のKei Sport CUP東日本シリーズ第1戦と第4戦の大失態を気に毎日大特訓。(解説�D)

[解説�C:全身反応時間329ミリ秒]
自分の通勤距離は往復で60km。途中にはかなりの数のスタートシグナルが存在します。毎日少なくとも1回はポールポジション。サイドブレーキを引いてレッド消灯に合わせてダッシュ! この成果か抜群の反応速度とクラッチミートを習得。おかげで高い授業料も払いましたけど...。このときの教官は点数まで徴収していきました。引き替えにしたものが違います。(笑)

バックスターターの汚名を返上し、すっかり天狗になってます。今回は得意のロケットスタートで何台をかわせるでしょうか? レース時間の約半分を走行後、自分からピットに合図を送り、後半パートをオヌマ氏に交代する作戦を告げ、スターティンググリッドに向かいます。


■スターティンググリッド

スターティンググリッドは3列目イン側。目の前はミッドシップのAZ-1。さすがにチト厳しいか。

スターティンググリッド

まずはドライバーズシートからサポーターのオヌマ弟くんにサインボード掲示を待つ篠原夏美さんの撮影を指示。するとオヌマ弟くん、篠原夏美さんをグリッドまで連れてきてくれました。

GOOD JOBです。(笑)

で、いい気になって写真撮影。すると場内スピーカーから「篠原さん、あなたがいないとレースのスタートができません!(解説�E)」とお叱りのアナウンス。ごめんなさいね篠原さん。

[解説�E:あなたがいないとレースのスタートができません!]
こういう大事な仕事があるんです。

ELFギャルの篠原夏美さん


■決勝

そして1周のフォーメーションラップ後、再整列→レッド点灯→あっという間に消灯! 今回も体が勝手に反応してくれました。ミッドシップのAZ-1に並びかける超絶ロケットスタート。でも加速の伸びは雲泥の差。それでも1コーナーまでに660ストックのヴィヴィオをかわして4番手。

スタート!

オープニングラップは660ストック&TS-550のトップでコントロールラインを通過。抜かれそうな1コーナーと2ヘアの進入はエゲツないラインで微妙にブロック。

3周目、660オープンの2台が早目のピットインを行ったため、なんと2番手を走行。このまま後続を全車ブロックできりゃ表彰台。って、そんなにウマくは行きませんでした。

バックストレートの加速で660ストックのヴィヴィオとトゥデイに追いつかれ、最終コーナーを3台で併走。アウト側で若干アクセルを戻さなければならず、1コーナーまでに抜かれてしまいました。

バックストレートから1コーナーまで3台併走

ここで背後に忍び寄る宿敵ワンハウス1号車。何でいつも決勝は速いの?

ストレートは貨物車の1号車(解説�F)の方が伸びがよく、前の周と同じようにバックストレートの加速で追いつかれ、成すすべなく最終コーナーを併走。

[解説�F:貨物車の1号車]
ウチのJA1トゥデイは、5ナンバーの普通乗用車。1号車のJW2トゥデイは、4ナンバーの貨物車。貨物車の方が何故か2馬力多い44馬力。しかも触媒ないし軽いし。マフラー入ってるし、ストレートでじわじわと離されます。

またも前の周と同じように、アウト側で若干アクセルを戻さなければならず、1コーナーまでに抜かれてしまいました。

今となっては言い訳ですが、1号車が2ピット作戦と知っていたので、まったく抵抗しなかっただけですよ。このままゴールすればTS-550クラスの優勝ですから。

調子よかったのは最初の数周でした。(涙)

で、オヌマ氏との交代まではあと何分? あれっ、スタートって何時だったっけ? んじゃ何周目? あれっ、P-LAPの電源入ってないし...。まあいいや、バトルは存分に楽しんだし、ピット入っちゃえ。(笑)

ドライバー交代

20分しか走ってませんでした。まあ、年に1度しか筑波サーキットを走らないオヌマ氏にはいい練習になるでしょ。(爆)

そのオヌマ氏、ペースアップのサインを無視して総合7〜8番手付近を淡々と走行(笑)。そして40分の後半パートを無事に走りきり、総合で7位、TS-550のトップでチェッカー!

1号車は終盤にエンジンブローでリタイヤ。ライバルが出走できなかったり、リタイヤしたりという幸運にも恵まれましたが結果は結果。6戦中3勝で勝率5割を達成です。その年の最後のレースで優勝って気分いいですね。にんまりした状態でオフシーズンを迎えることができそうです。


■決勝リザルト

表彰式で判明したのですが、トップでチェッカーを受けた62号車は年式がレギュレーションに合致せず章典外として出走したそうです。

K&K事務局のホームページに掲載されたリザルトと若干違いますが、こちらが正解です。

K&K事務局のホームページに掲載されているのが「正式リザルト」、こっちが「正解リザルト」。まあ、ウチとしてはどっちでも同じですが...。

総合
順位
車番 クラス
区分
クラス
順位
型式 車 名 周回 所要時間 ベスト
タイム
− 62 章典外 − KK3 ヴィヴィオ 50 1:00'24.220 1'10.186
1 32 660-OP 1 EA1R PERMS SPEEDING カプチーノ 49 1:00'24.949 1'10.495
2 30 660-OP 2 PG6SA AZ-1 46 1:00'52.891 1'12.186
3 33 660-ST 1 JA2 フリーウェイレーシング トゥデイ 44 1:00'58.933 1'19.238
4 29 660-ST 2 JA4 フリーウェイレーシング トゥデイ 44 1:01'08.425 1'20.374
5 55 660-ST 3 KK3 九十九スピード ヴィヴィオ 44 1:01'23.062 1'20.903
6 25 TS-550 1 JA1 Project One レーシング トゥデイ 43 1:01'32.492 1'21.686
7 16 660-ST 4 JA2 BORレーシング トゥデイ 43 1:01'44.263 1'22.467
8 22 660-ST 5 JA2 フリーウェイレーシング トゥデイ 42 1:00'34.487 1'23.128
9 12 660-ST 6 CN21 フリーウェイレーシング アルト 41 1:01'36.693 1'23.938
10 11 660-ST 7 KH-3 レックス 41 1:02'22.117 1'24.990
11 3 TS-550 2 JW1 VENT PLUS トゥデイ 40 1:01'38.363 1'24.078
12 17 TS-550 3 JW1 KJチームYSS トゥデイ 39 1:01'50.414 1'29.795
13 8 TS-550 4 CA72 L&F Racing アルト 37 1:01'22.715 1'32.547
− 1 TS-550 − JW2 ワンハウス トゥデイ 40 リタイヤ 1'21.295
− 5 660-ST − L200 フリーウェイレーシング ミラ − スタートのみ −
− 7 TS-550 − JW2 BORレーシング トゥデイ − DNS −
− 21 TS-550 − JW2 g-mao トゥデイ − DNS −

しかし課題が残りました。またしても決勝のラップタイムで1号車に惨敗です。

6周目に予選アタックを上回るベストラップをマークしているのですが、それって序盤のバトルの真っ最中。最終コーナーでアクセルを緩めてるはずなんです。

もしかして全開でイケてもアクセルを抜いたほうが速いってこと?来シーズンは筑波戦がないみたいですが、年明け早々の1月7日に確認のコソ練決定です。

ところで360オープンのオヌマZは? 無理して症状を悪化させるより治療に専念ってことで、決勝には出走することなく撤収となりました。こっちも反省会が必要ですね!(笑)

このレポートをご覧になってる皆さん。TS-550にエントリーしてみませんか?ぜひ550ccでのフルグリッドを実現してみましょうよ。きっと楽しいと思いますよ。



[K&Kクラブマンズミーティング(TS-550クラス)]
開催年度 2003年〜2008年?
レース車両 550ccの自然吸気エンジンを搭載した軽自動車
レース規定 K&K事務局発行のレギュレーションに準じた草レース
開催地 筑波サーキット・日光サーキット、ヒーローしのいサーキット
特記事項 2008年2月の大会以降は未開催。継続断念のアナウンスはありませんが自然消滅の模様。