Release Date: 2007/07/30
2007 MAZDA Fan Circuit Day

2007 ロードスターパーティレース第2戦 (2007.7.22)

2007年度のロードスターパーティレースは、初参戦者中心の「クラブマン1クラス」、常連者中心の「クラブマン2クラス」、過去にクラブマンクラスで上位入賞を果たしてクラブマンクラスを追い出された人達中心の「エンブレムクラス」で構成されます。

前回の開幕戦にクラブマン2クラスで出走し、運良く優勝した自分は今回からエンブレムクラス。ほぼノーマルのNCロードスターなのに、1分9秒台を叩き出すドライバーがひしめくトンデモないクラスへ放り込まれました。

事務局から送られる優勝記念パネル

と言う訳で、前回までの自画自賛レポートはおしまい。今回からはヘタレドライバーの挑戦記がスタートです。(笑)


■突然のスコール (7:00)

前日に発表された筑波サーキット(茨城県下妻市)の天気予報は、曇時々雨で降水確率30%。夜半から朝方までは雨らしい。

ところがサーキットに到着すると雨が落ちた気配すらなし。完全ドライです。右タイヤが2分山の自分はウェットなら最後尾。これでなんとか戦えそうです。

しかし受付を済ませてパドックへ移動したところで突然のスコール!!! 20分間くらいだったと思います。雨粒が辺り一面をウェットコンディションに変えてくれました。(涙)

予選コースインは車検を終えてパドックに並んだ順。速攻で車検場へ移動し、車検を受けます。

車を押して車検場へ

ドライバー装備品、灯火類、安全装備のチェックを受けたらタイヤマーキング。

タイヤマーキング

車重測定ではガソリン残量が約20リッターで1,107kg。軽量アルミを履いた車両の車重を覗き込むと1,100〜1,102kg。でもこの差は想定の範囲内。アルミ1本で約1.5kgの重量差はドライバーの絞込みでプラマイゼロ。ちなみにこの日の体重は55kg。ビリーさんありがとう。(笑)

車重測定

下回り検査も無事終了。車検場を脱出し、車両をパドックへ移動します。

下回り検査

予選コースインを待つクラブマンクラスの隣の列に駐車。今回の予選出走は3番手です。

AM7:40時点のパドック

予選は「クラブマン1クラス」「クラブマン2クラス」「RX-8マスターズクラス」「エンブレムクラス」の順。エンブレムクラスのコースインまであと1時間20分。それまでにコースが乾くのでしょうか?


■予選 (9:00〜9:10)

クラブマン2クラスが終了したところで路面はセミウェットです。ポールタイムは1分15秒台。本来のタイムの3〜4秒落ちってところでしょうか?

エンブレムクラスが始まる頃には乾きそうですが、部分的に濡れているとタイヤの表面温度が上がらないので、空気圧を若干高めに設定。

コースインゲートに並んでいると、RX-8マスターズクラスのポールタイムが1分10秒台に入ったと場内アナウンス。本来のタイムの2秒落ちまで路面状況が回復。

そしてピットロード整列。ロードスターパーティレースはオープンでの出走が義務付けなんですが、今回は突然の雨も予想されるので、オープンでもクローズでもOK。クローズの方が空力的に有利な気がしたのでクローズに決定です。

ピットロードはウェット。空気圧は正解かな?と安心してしまいました。レポートを書いている今、画像を見るとレコードラインはドライですね。

予選コースイン

コースインの順番はラッキーなことに前方が21号車さん。自分より確実に速いドライバーです。ついて行ければ自分の実力以上のタイムを出せるハズ。

1周目、2周目と路面状況を確認しながら慎重に周回します。ダンロップの進入と最終コーナーのクリップ付近の路面が黒い。でもどんどん離れる21号車さん。まるでドライ路面のようなアタックです。

ラップタイムは何秒?P-LAPを見ると電源入ってないし…。(涙)

予選開始!

慌ててP-LAPの電源を入れ計測開始。3周目は1'10.883。部分的に濡れてるように見えるけど完全ドライなんじゃ?

「しもーたぁぁぁ」

時既に遅し。21号車さんは見えなくなってるし、高めの空気圧のせいでタイヤのオイシイ時期はとっくに過ぎてるし…。根性のアタックを敢行するも1分10秒台が精一杯。

予選アタック!

予選終盤、後ろの6号車さんを前に出し、わざと濡れた部分を走行しタイヤのクールダウン。残り時間を見ながら最後の1周に全神経を集中。

これでもか!ってくらいにアタックした最終ラップは1'11.554。それまでで一番悪いタイム。(涙)

予選が終わってパドックに戻ると、こちらの路面まで乾いてるし…。

予選終了後のパドック


■予選リザルト

大失敗です。路面が刻々と変化する状況だったので、ドライと判断した瞬間にピットイン、空気圧を落とす準備をすべきでした。ピットにクルーを待機させるなんて気が回らず…。

まあ、ウマくいったとしてもヘタレドライバーじゃ結果はほとんど変わらなかったと思いますが、やり切った感じがしないところがチョット悔しい。

それにしても部分的に黒い路面にダマされず1分9秒台までアクセル踏み込んでくるドライバーって…。恐るべしエンブレムクラス。

順位 車番 エントリー名 ベストタイム ベストラップ トップ差
1 97 Diving ROADSTER 1'09.467 4/7 0.000
2 21 YRCロードスター 1'09.782 5/9 0.315
3 60 コムドライブロードスター 1'09.982 6/9 0.515
4 12 ディーテクニック・ロードスター 1'10.041 7/8 0.574
5 74 ZAP ROADSTER 1'10.149 4/7 0.682
6 17 PACS ROADSTER 1'10.250 7/9 0.783
7 36 カウカウ・ロードスター 1'10.478 4/9 1.011
8 50 MTO-ロードスター 1'10.787 4/9 1.320
9 109 CATAMARANロードスター 1'10.811 3/9 1.344
10 5 プロジェクトワン ロードスター 1'10.819 6/9 1.352
11 6 BRISKエガワロードスター 1'10.937 4/9 1.470
12 27 パニパニ ロードスター 1'10.968 7/8 1.501
13 95 エーワン・ロードスター・ノア号 1'11.283 5/8 1.816
14 31 CAR トップ ロードスター 1'12.216 6/8 2.749
15 22 コムワース ロードスター 出走せず - -

特設ステージではカラオケ大会の優勝景品であるRE-01R×4本をめぐって熱い戦いが繰り広げられてたようですが、参加する気力もなし…。

景品はタイヤ!


■決勝 (13:30〜)

クラブマンクラスでレッドシグナルの点灯時間を確認すると約4秒。メッチャ長いです。あくまで点灯時間の確認です。佐藤岬さん目的じゃありません。

佐藤岬さん

決勝はドライどころか強い日差しの超晴天。空気圧はどうしましょ? 実は今回のブリーフィングで予選終了後は車両保管解除まで車両にさわれないことが決定。もちろん温間の空気圧も測定できません。だから決勝前の空気圧調整は冷間の数値で設定するしかありません。

事前練習でグッドな空気圧を見つけたんですが、その時は温間。だから予想で決定するしかないようです。まあこんなもんだべ、とゲージでシュウウウと減圧。

決勝出撃!

今回のグリッドは後ろから5番目。NBロードスター時代に定位置だった10番手です。メリットはフォーメーションラップ後の再整列からグリーンフラッグまでが短時間なので緊張時間も少ないことでしょうか?(笑)

10番グリッド

佐藤友美さんも佐藤岬さんも遥か彼方。じゃなくてシグナルタワーも遥か彼方。^^;

今回しみじみと思いました。予選で自分より速かった車両が前に並んでるんです。しかもスタート位置で1〜5秒くらいのハンデがあるんですよね。抜けるわけがありません。予選って大事です。

スタートからコントロールラインまで5秒くらい?

唯一の望みはロケットスタート。レッドシグナル消灯までが長いことは確認済み。あせらず、ほどよく集中、集中。

スタート前の緊張の一瞬

レッドシグナル消灯! 今回もタイミングはバッチリ! ところがリアタイヤを少しだけ滑らせてしまい普通のスタート。では、ますおさん撮影のスタート連射!

おおぉ〜、直前の50号車さんの伸びがスゴイ! んっ!? 7番手の36号車さんがバックしてくるように見えるんですけど…。

ラッキー! 1コーナーまでにひとつポジションアップ。でもそこからがヘタレ…。1周目の1ヘアで早くも36号車さんにアウトからパスされて元の位置。

1周目の1ヘア

序盤は7番手に109号車さん、8番手に50号車さん、9番手に36号車さん。そして50号車さんが109号車さんをパス。

3周目の1コーナー

目の前で熱い争いが繰り広げられますが、タイヤの空気圧が低すぎたせいかペースが上がりません。ついに36号車さんも109号車さんをパス。

序盤の争い入れないヘタレドライバー

次は自分です。タイヤも温まってきたようで、手応えバッチリ。この日の自己ベストをマークして109号車さんを追走します。

8番手争い

中盤、ついに109号車さんをロックオン。射程範囲です。36号車さんは遥か前方ですが、後方の11番手の車両も見えません。完全に一騎打ち。

9番手争い

109号車さんはタイヤがズルズルらしく、インフィールドでアンダーオーバー出しまくり。自分のタイヤは全然大丈夫。チャンス到来です。

1ヘアで姿勢を乱す109号車さん

最終コーナーで差を詰め、1コーナーへ!

ホームストレート

しかしギリギリで届かず。ブレーキングで飛び込む勇気もなし。ミスを誘うことしかできません。

1コーナー

その後、最終ラップまで延々と接近戦を繰り返します。何度も抜くチャンスが訪れましたが、やはり飛び込む勇気がなし。最終ラップでは0.366秒及ばず10番手でチェッカー。

チェッカー

相手がミスで失速したときにアクセル踏めないとダメなんですね。でも車両をスライドさせてる前走車の横にグイッと出ることは怖くてできませんでした。相手が立ち直ってからアクセルオン。抜けるわけがありません。自分のヘタレぶりにガッカリ…。


■決勝リザルト

う〜む。どうしたもんだか…。

順位 車番 エントリー名 周回 所要時間 トップ差 ベストタイム ベストラップ
1 12 ディーテクニック・ロードスター 15 17'49.673 0.000 1'10.143 3/15
2 97 Diving ROADSTER 15 17'51.288 1.615 1'10.481 2/15
3 21 YRCロードスター 15 17'51.651 1.978 1'10.714 5/15
4 60 コムドライブロードスター 15 17'56.089 6.416 1'10.698 3/15
5 74 ZAP ROADSTER 15 17'56.784 7.111 1'10.400 3/15
6 17 PACS ROADSTER 15 18'01.703 12.030 1'11.073 3/15
7 50 MTO-ロードスター 15 18'02.286 12.613 1'11.033 7/15
8 36 カウカウ・ロードスター 15 18'02.791 13.118 1'11.126 14/15
9 109 CATAMARANロードスター 15 18'08.213 18.540 1'11.101 5/15
10 5 プロジェクトワン ロードスター 15 18'08.579 18.906 1'11.478 6/15
11 95 エーワン・ロードスター・ノア号 15 18'14.248 24.575 1'11.267 4/15
12 31 CAR トップ ロードスター 15 18'15.363 25.690 1'11.537 4/15
13 27 パニパニ ロードスター 15 18'19.399 29.726 1'11.895 3/15
14 6 BRISKエガワロードスター 15 18'22.737 33.064 1'11.604 4/15

トップ差を見ると12号車が独走、次が2番手争い、その次が4番手争い、そのまた次が入賞をかけた6番手争い、で自分の9番手争い。目標は入賞と行きたいところですが、そのためには予選であと0.8秒、決勝でコンスタントに1分10秒台が必須。なんてこった。(涙)


■新たな目標

反省点山盛りのエンブレムクラス参戦でした。でもこのままで終わるわけにはいきません。やはり目標は高く持たねば。

無謀かもしれませんが入賞したいです。あっ、言っちゃいました。できそうな気がまったくしないのですが…。

応援してくれた皆様とパドックで談笑

サポートいただいた皆さん、応援に駆けつけてくれた皆さん、ブログに激励を寄せてくださった皆さん、ありがとうございました。ヘタレドライバーは次回も後方争いですが、温かく見守ってください。

SPECIAL THANKS

グランドスラムディザイア GOD HAND 木村氏 (4輪アライメント)
ステルスガレージ いのうえ氏 (タイヤ組替え)
忙しいのに来てくれたくらもちさん (ピットクルー&画像提供)
午後から仕事なのに朝だけ手伝ってくれたねもとさん (ピットクルー)
グリッドまで応援に来てくれたますおさん(画像提供)、ZIPPIE_CJ4Aさん
初対面にもかかわらず応援してくれたくろすけさん
1ヘアでの攻防を残さず撮影してくれた北はんさん(画像提供)

競技規定・車両規定等に関する記述は当時の内容です。現行規定とは異なる場合がありますので注意してください。



[ロードスターパーティレース]
開催年度 2002年〜現在
レース車両 2002年〜2006年:NB6C型マツダロードスター NR-A (1600cc)
2006年9月〜現在:NCEC型マツダロードスター NR-A (2000cc)
レース規定 Nゼロ(ナンバー付き)
開催地 筑波サーキット
特記事項 2009年をもってマツダ(株)が協賛撤退。2010年はロードスター・パーティレースUとして開催。