今シーズンのKei Sport CUPも例年通り東西南北の各4戦と、各シリーズ上位入賞者で争われるチャンピオン決定戦キングオブキングスで構成されます。
今シーズンのキングオブキングスは筑波サーキット。昨シーズンのスポーツランドSUGOと違い、フルグリッドは36台程度と予想されます。シリーズランキングをシングルで終えないと出場できそうにありません。
昨シーズンの自分は、東日本シリーズ最高位7位、シリーズランキング14位という不甲斐ない成績。ウチのレースカーの前オーナーは、東日本シリーズ最高位5位、シリーズランキング9位。今シーズンは参戦2年目ということで、何としても前オーナーと同程度の成績を収めなければ「ただのヘタクソ」になってしまいます。
そういえば某有名レーサーが(誰だったかは忘れました)、「目標は口にしないとダメだ」と言ってたっけ。自分にプレッシャーをかけてモチベーションを高めるということなんでしょうね。
で、今シーズンの目標は、「6位以内入賞、シリーズランキング9位以内」。あっ!? 言っちゃったよ。身の程知らずモード突入です。(笑)
そして2004年東日本シリーズ開幕戦は、参加台数36台と大盛況。(汗)
今年から最低重量の規定が変更となり、決勝終了時点で残りの燃料、潤滑油、冷却水を含み、ドライバーを除いた重量が770kgと定められました。
車検証に記載された車両重量は780kg。軽量化を進めると770kgを下回ることがあるそうで要注意です。ウチの車両の軽量化は、カーペット剥がしとバケットシートのみ。
ドキドキしながら迎えた車重測定。ガソリンの残量計は半分。で、搭載量を15リッターと告げると結果は804kg。検査官曰く「何か積んでる?」
他の車両は790kg前後らしい。「何で?」 考えられることはひとつしかありません。もしかしてウチの車両って前の塗装を剥がさずに全塗装してるんじゃ...。(涙)
作戦はいつもと同じ。速い車の後ろでコバンザメ。運良く連続チャンプ22号車の後ろにつくことができました。でも連続チャンプ、インラップがとってもユックリ。なかなかアタックに入ってくれません。その前はかなりのクリア。シビレを切らしてバックストレッチでパス。そのままアタックラップに突入です。
いつものように1コーナーでイン側のタイヤを縁石に引っ掛けて...。そのときに事件は起きました。リアタイヤがバウンドしたと思ったら、車がポーンの跳ねて右側が宙に浮きました! 感覚的には滞空時間2秒間って感じの片輪走行で転倒寸前。
「まずいっ!」とステアリングを直進に戻したら「ガン!」と着地。予選終了後、1コーナーで見てた某誌のカメラマンから、「やばかったですねぇ」と声をかけられました。怖っ!
予選アタック
すっかりヤル気を削がれてしまいましたが、気を取り直して車両のチェック。9割の速度でわざと大きく振って1周。異常がないかを確認します。大丈夫みたい。
3周目からアタック再開。サーキット側がマグネットの電源を切っていたのかP-LAPが動作しません。コントロールタワーの電光掲示板では6位。とりあえずタイムは出ているようです。
しかし終了時点では電光掲示板から消えてしまいました。終盤誰かがタイムアップしてきたようです。
予選終了
結果は7位。タイムは1'18.376。昨年の開幕戦でマークした1'18.622は更新しましたが、1年間戦って0.3秒の進歩? ダメじゃん!
ポールポジションは13号車の1'16.968。昨年から2秒も短縮し、コースレコードのオマケ付き。見事です。
今年からレッドシグナル点灯から消灯までの時間が0.3秒(!)〜3秒に変更されました。果たしてバックスターターのおっさんに対応できるのでしょうか?(笑)
7番グリッド(イン側4列目)
フォーメーションラップを終えて全車グリッド整列。信号灯に全神経を集中します。
全車整列を待つスターティンググリッド
信号灯にレッドシグナル点灯! そしてあっという間に消灯。
「はえーよ!」と思いながらクラッチミート。いつもは気負い過ぎて失敗しますが、気負ってる暇もなかったのが幸いし、ロケットスタート炸裂!
1コーナーまでに前走者をパスして、1周目は6位でコントロールラインを通過。
最終コーナー立ち上がり
しばらくは6位走行のまま硬直状態。2ヘアピンで後ろの32号車がアウトから仕掛けてきますが、抜かれる気はしません。いい調子です。このままゴールか?
と思ってた中盤、ダンロップ先の左コーナーでシフトアップミス。一瞬の加速の鈍りからバックストレッチで追いつかれ、1コーナーでインをさされてしまいました。
一瞬のミスが...。
このあと1コーナーをエックス攻撃、立ち上がりで抜き返しますが、S字のサイドバイサイドで接触。 完全に並んでいたのに32号車はこちらのスペースを空けてくれませんでした。「ブチッ!」っと切れて1ヘアピンをアウトから併走。立ち上がりでまたしてもスペースを潰され、慌ててアクセルを戻しましたが、自分の左フロントと32号車のリアタイヤが接触。ついに前に出られてしまいました。
その後は激しい揺さ振りをかけてミスを誘いますが、どうにもなりません。終盤の10周目、2ヘアピンの立ち上がりでエックス攻撃を仕掛ましたが、逆にアンダーを出して立ち上がりで飛び出すという大失態。追いつけない距離に離れてしまいました。
そしてそのまま7位でチェッカー。ムカついたけど結構楽しいバトルでした。(笑)
6位入賞はまたもお預け。自分のミスが原因だし仕方ないか...。
6位までの暫定表彰
優勝は2位を4秒もぶっちぎった13号車。Keiでは初優勝ですよね。おめでとうございます。次回の予選は後ろにくっつきますので引っ張ってください。(笑)
エントラントの皆さま、お疲れ様でした。今年もバトルを楽しみましょう! また一年間よろしくお願い致します。
17号車の監督さん、大変お世話になりました。次戦のSUGOでは夜の燃料持参で伺います。ハイオクでいいですよね?(意味不明)
開催年度 | 2001年〜2004年 |
レース車両 | HN22S型 スズキ Kei Sport R |
レース規定 | Nゼロ(ナンバー付き) |
開催地 | 東日本シリーズ:筑波サーキット・ツインリンクもてぎ、西日本シリーズ:セントラルサーキット、 南日本シリーズ:オートポリス、北日本シリーズ:スポーツランドSUGO |
特記事項 | 2001年は筑波のみのプレシーズン。2002年から全国展開。 2004年6月、車両のリコール問題に端を発し消滅。 |
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