Release Date: 2003/11/24
Kei Sport CUP チャンピオン決定戦

2003 スズキワンメイクレースシリーズ キングオブキングス (2003.11.23)

■日本一決定戦

Kei Sport CUP東西南北の各シリーズ上位入賞者が日本一の座を賭けて争うチャンピオン決定戦キングオブキングス。今シーズンはスポーツランドSUGOでの開催です。

スポーツランドSUGOの場合はフルグリッドで45台。9月末時点の各シリーズ平均予選出走台数をもとにした按分比率によって、参加台数枠が算出されます。今シーズンの各シリーズからの参加台数枠は以下の通り。

北日本シリーズ: 上位 8台
東日本シリーズ: 上位14台
西日本シリーズ: 上位11台
南日本シリーズ: 上位12台

参加資格は、各シリーズの最終ポイントランキング上位ドライバーが優先され、上位ドライバーが参加辞退を申し出た場合は、同シリーズの中で順次繰り上げとなります。

東日本シリーズにおける自分のポイントランキングは14位(解説@)。最下位でギリギリ通過。(笑)

[解説@:ポイントランキングは14位]
開幕戦と第2戦は共に7位(4ポイント×2)でポイント獲得。そのまま順調に行くかと思いきや、第3戦は「黄旗無視」で1周減算、第4戦は「反則スタート(フライング)」で10秒間のペナルティストップをいただき共にポイント圏外。結局ポイントを稼げたのは序盤の2戦だけでした。


■参加受付

レース当日、貧乏プライベーターは自走でSUGO入り。そして参加受付でビックリ! 東日本エントラントの場合、1万円のハイカを支給されました。これぞメーカーサポートって感じです。しかも参加賞として自分のカーナンバー入りのフリースジャケットが4枚。これだけでも参加した甲斐がありました。(喜)

自分のカーナンバー入りのフリースジャケット

プログラムを確認すると、南日本シリーズが4台、西日本シリーズが9台、東日本シリーズが12台、北日本シリーズが13台、合計38台のエントリー。南日本からのエントリーが少ない分、北日本からのエントリー台数を増やしたようです。まあ、九州地区や関西地区からの宮城県遠征はツライですよね。ところで今回のプログラムはドライバーの写真付き(解説A)。まるで全日本のメジャーレースのような扱いです。さすがはキングオブキングス。でも撮影なんてしてないんですよ??? 某雑誌のバックアップでしょうね。

写真付きのプログラム

[解説A:ドライバーの写真付き] 2009.6.26追記
この時期って過去最大の質量でした。ちなみに身長164cmで体重67kg/体脂肪率25%。プチメタボで顔がパンパン。「誰?」って感じ。情けない写真です。(笑)


■公式車検

レース準備を済ませたら車検です。装備品一式を確認し、車重計測、車高計測。ここで問題発生。前回と同じセッティングなのに最低地上高9cmの確認ブロックをかすってしまいました。「再車検の時は気を付けてください」と検査官。「あれっ!? それだけ? 入賞なんてできる訳ないし、んじゃこのままで。(笑)」

タイヤを組み替えただけでトーが変わったり、何もしていないのに車高が下がったり、ウチの車両ってもうボロボロなんでしょうか?

で、公式車検を済ませるとキングオブキングスの参加証明を示すステッカーがリアウインドウに貼られました。うーむ、粋な計らいです。

Qualifierという文字が誇らしげでナイスです。


■フリー走行

今回は事前練習ができなかったので、この25分間だけでセッティングの確認をしなければなりません。あいかわらず低速コーナーでアンダーが強いかと思えば、高速コーナーでオーバーステア。でも意外とまわりの車両に付いて行けます。乗りづらいけどイイかもしんない。

フリー走行(第3コーナー)

神の声

フリー走行・ブリーフィングを終えて予選のコースイン準備をしていると、北日本エントラントの「なおっきー」さんからアドバイス。「空気圧は3kgf/cm2じゃないとダメです。普通の空気圧じゃタイヤがヨレて曲がりませんよ!」

私のサイトを見て空気圧に疑問に持ってたそうです。ありがたき神の声。失う物は何もないので早速トライです。しかし予選開始まで時間がありません。手持ちのハンディコンプレッサーでなんとかフロントのみ3kgf/cm2まで充填。


■公式予選

今回の予選は10分間。計算上4周しかできません。南日本や西日本からのエントラントにSUGO経験者は少ないはず。今回こそ自分に有利かも(解説B)

[解説B:自分に有利かも]
なんたってこの日のために2度も北日本シリーズに遠征してますから。まあ、結果は残せていませんけどね。(汗)

1周目、第3コーナー・ヘアピンををユックリ回ってS字を全開で抜けます。そしてハイポイントコーナーへ切り込むとフロントが「スッ」とインへ入ってハーフスピン。なんとか立て直し、レインボーコーナーへ。今までとはまったく違った挙動です。どっちかというと自分好み。フロント3kgf/cm2の空気圧はすんごくイイかも。

今までの試行錯誤は何だったの?ってくらい攻め込めます。問題は最終コーナーの進入でリアが出過ぎることくらい。ちょっと失速ぎみ。

結果は2'00.015で出走36台中18位。かろうじて真ん中より前のグリッドを確保できました。SUGOの自己ベストは第2戦での2'01.958。気温などコンディションの違いもあるでしょうが約2秒のタイムアップ。東日本からのエントラントの中で数えても6番手。「なおっきー」さん、ありがとう。

公式予選(SPコーナー)

東日本シリーズ14位の成績ではビリ争いになるかと思われたキングオブキングスですが、奇跡的に中段グリッドからのスタートです。ブリーフィングでは「25番手以降は坂道発進でシグナルが見えません。前の車両が動いたらスタートしてください。」って説明が...。

決勝に向けてのセッティング。リアの空気圧をどれくらいにしようか悩んでいたら、某チームから3.1kgf/cm2という情報が。それ、いただきます。(笑)

今回の待機場所はAパドック


■決勝

これが9列目18番グリッド。後方の車両は坂で見えません。24番グリッドの某17号車さんが試しにサイドブレーキを降ろしたらバックしたそうです。(笑)

18番グリッド

レッド消灯を待つスターティンググリッド。今回は全国の強豪相手なので、よほどウマイスタートを決めないとジャンプアップは望めません。緊張の一瞬。

スターティンググリッド

んで、スタート! またも奇跡的なロケットスタートが決まって、1コーナーで前走車をパス。レインボーコーナーでは1台がスピンして16番手。ラッキー!

スタート
(写真提供:スズキモータースポーツアソシエーション)

しかし、ずっとダンゴ状態。さすがはキングオブキングス。馬の背のブレーキングでホンの少しミスったところを2台に刺されてしまいました。結局もとの順位です。

そして3周目のSPアウトコーナー立ち上がりで転倒車発生! 赤旗中断です。

赤旗中断

決勝は2周目の順位で再スタート。残り3周の2ヒート制となりました。

(注)ここでデジカメのバッテリーが切れてしまいました。以降の画像はありません。


■決勝(2ヒート目)

今度は普通のスタートでした。とりあえず順位を落とすことなく1コーナーへ。しかしヘアピンの進入で後方の10号車さんが強引にインへ。こっちは自走で帰らなければならないので仕方なく大回り。そしたら...。

体当たりされました。(怒)

「俺に当たらなかったら曲がりきれなかったんじゃないの?」しかも縁石ギリギリまで避けてるのに2度もぶつけてくるし。

この方(解説C)、その後もあからさまに強引なレース運び。結局3周目のヘアピンでグラベルに飛び出して行きました。

その後、前走車がハブトラブル(解説D)で飛び出して17位完走。まあ、全国の強豪を相手に健闘したんじゃないでしょうか? 自分的には大満足です。

[解説C:この方]
あとで確認したら西日本のチャンプでした。後方に沈んでプライドが傷付いたんでしょうか? そのマナーの悪さにはガッカリです。

[解説D:ハブトラブル]
HN22S(Kei Sport R)のウィークポイント。サーキット走行を繰り返すとハブが破損し、操舵不能になります。2シーズン目の中盤ともなると毎戦のように犠牲者が…。日頃から点検してれば防げるんですけどねぇ。


■後記

これで今シーズンのレースはすべて終了です。Kei Sport CUPエントラントの皆さんお疲れ様でした。今回はセッティングで新しい発見もあったし、来年が楽しみです。

青森から駆け付けてくれたくらもちさん、さとうさん、寒い中サポートありがとうございました。オフシーズンに修行しなおして、来シーズンこそは賞金でご馳走できるように頑張ります。

おまけ

帰りの東北自動車道、上りが事故で通行止め。南方からのエントラントの皆さん大丈夫でした? という訳でウチは北上して秋保温泉に宿泊。旅館案内所で宿を探したら、空いている宿が2件しかありません。連休中ですものね。

で、偶然泊まった旅館は17号車さんと同じ宿。お疲れのところ部屋まで押しかけてお酒をご馳走になりありがとうございました。おかげで楽しい夜を過ごすことができました。Kei Sport CUPイイ感じです。



[スズキ Kei Sport CUP]
開催年度 2001年〜2004年
レース車両 HN22S型 スズキ Kei Sport R
レース規定 Nゼロ(ナンバー付き)
開催地 東日本シリーズ:筑波サーキット・ツインリンクもてぎ、西日本シリーズ:セントラルサーキット、
南日本シリーズ:オートポリス、北日本シリーズ:スポーツランドSUGO
特記事項 2001年は筑波のみのプレシーズン。2002年から全国展開。
2004年6月、車両のリコール問題に端を発し消滅。