昨シーズンまでのKei Sport CUP東日本シリーズは筑波サーキットのみの開催でしたが、今シーズンは1戦だけツインリンクもてぎでの開催が決定。今回の第2戦がもてぎ戦です。
初開催となるツインリンクもてぎ。エントラント全員がKeiでは走ったことがないんです(解説@)。ということで、第2戦参加者のために前日と当日の朝に占有走行枠が設けられました。
[解説@:Keiでは走ったことがないんです]
もてぎのスポーツ走行枠は軽自動車での走行が禁止です。だからKeiでは誰も走ったことがありません。しかもほとんどのエントラントがもてぎ初体験。ここでのレース経験がある自分にとって今シーズン最大のチャンス到来?
私の自宅から現地までは渋滞なしの田舎道で約60km。前日の2本の占有走行枠で感触を確かめ余裕の帰宅。1本目がウェットコンディションで必殺技の「ファースト・イン・コースアウト」が炸裂し、サンドトラップに埋まったのは内緒です。(笑)
前日の占有走行
当日の栃木県南部の天気予報は、降水確率ゼロで曇りのち晴れ。ところが現地は朝から雨。ゲートオープンの頃にやっと降り止んだという状況。路面コンディションは当然ウェットです。
でも予選時にはドライになると予想されるので、わざわざ危険を冒して(解説A)ウェット路面を走る必要はないでしょう。あっさりパスです。
[解説A:わざわざ危険を冒して]
前日に設けられた占有枠を走行したので、ブレーキングポイントやギヤの守備範囲は確認済み。万が一、濡れた路面に足をすくわれてクラッシュ→決勝出場断念。なんてことは避けたかったのでパスしました。当日ぶっつけ本番のエントラントは走ったようです。で、2〜3台がサンドトラップに...。
Kei Sport CUPの予選は、FJ1600、CIVICワンメイクに続いて3番目。天候も回復し、コースは完全にドライです。セッティングは前日の練習のまま。このコースはKeiだと1周3分弱と予想されるので、15分の予選ではうまくいっても6周が限界。早めのコースインで目一杯行くしかありません。運良く第1戦のポールシッター29号車さんの後ろにつくことができました。
29号車(手前)を追いかける25号車の自分
予選で好タイムをマークする一番簡単な方法は、自分より速い車を追いかけること。気合一発の追走で練習のときのタイムを約2秒更新!
予選タイムは2'51.965。リザルトは31台中8番手。29号車さんからは1秒以内のタイムです。ところがポールタイムは2'48.405。なんと3.560秒も離されてしまいました。トップ3台は2分50秒を切る異次元の世界。「なんでだぁー!」(解説B)
[解説B:なんでだぁー!]
ポールの車両は戦闘力がアップしたマイナーチェンジ後の車両でした。開幕戦では卸したてで中段に埋もれていましたが、慣らしも終わったようでついに本領発揮です。
予選8番手は4列目イン側。前回のような失態(解説C)を演じなければ、スタートで1台くらいパスできるかも。
[解説C:前回のような失態] 前回っていうか毎回なんですが、スタートが超ヘタクソ。前回は3台に抜かれました。実はスタートで順位を上げたことは一度もありません。
8番グリッド
もてぎのWEBカメラ
そのスタートはナイスなクラッチミートで自分的には120点。奇跡的に予選順位のままで1コーナーへ。
予選順位のままで1コーナーへ
(写真提供:スズキモータースポーツアソシエーション)
レースはトップの2台が異次元の速さで逃げてしまいましたが、3〜6番手の第2集団、それを追う7〜10番手の第3集団で激しい競り合い。で、第3集団先頭の7番手の車両はシケインがに苦手っぽい。おかげでストレートは超ダンゴ状態。ところがこの車両のブロックがキツクてあと一歩で届かない。
そして5周目(たぶん)、4番手を走行していた車両がブレーキングミス(たぶん)で4コーナーを直進。そのままサンドトラップでストップ。「ヤリッ」と小さくガッツポーズ。労せずして7番手に浮上です。
ダンゴ状態の第3集団
結局、前走者を抜けずに7位でチェッカー。また車検場には行けずに(解説D)パルクフェルメで車両保管。当然、賞金には手が届きませんでした。
パルクフェルメ
[解説D:また車検場には行けずに]
1位から6位までの車両には再車検が行われます。7位以降は単なる車両保管。
決勝中のベストタイムは2'51.917。トップからのタイム差は22秒817。まあ、3位の車両でさえ2位とのタイム差が16秒922ですから、トップ2台は別クラスって感じですね。ちなみにトップ2台はマイナー後の新型車両です。
毎回、7位以降の参加者に対して行われるタイヤ抽選会。指定タイヤのRE88が2本ずつ2名に当たります。なんと! 当たってしまいました。5位、6位の賞金1万円とタイヤ2本のプレゼント。天秤に掛けたらどっち?(笑)
今回こそと期待されていた皆さん(いるのか?)、またまたゴメンなさい。次戦は2003年5月24日の北日本シリーズ第2戦にスポット参戦です。サーキットはスポーツランドSUGO。入賞
完走が目標です。
開催年度 | 2001年〜2004年 |
レース車両 | HN22S型 スズキ Kei Sport R |
レース規定 | Nゼロ(ナンバー付き) |
開催地 | 東日本シリーズ:筑波サーキット・ツインリンクもてぎ、西日本シリーズ:セントラルサーキット、 南日本シリーズ:オートポリス、北日本シリーズ:スポーツランドSUGO |
特記事項 | 2001年は筑波のみのプレシーズン。2002年から全国展開。 2004年6月、車両のリコール問題に端を発し消滅。 |
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